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風速70メートル超!「スーパー台風」連続上陸の恐怖 vol.1

記者会見場は異様な空気に包まれていた――。

8月25日、沖縄気象台は台風15号の接近に伴い、異例の記者会見を開き、〈近年にない記録的な風と雨が予想される〉として、〈最大級の警戒が必要〉と注意を呼びかけた。
「沖縄気象台が、防災を呼び掛けるため、会見を開いたのは初めてのことです。台風による被害の大きさが、尋常なレベルのものではないことが窺えました」(地元紙記者)

同気象台によれば、15号は最大瞬間風速70メートルで、沖縄本島の観測史上最大である1956年の台風12号の73・6メートルに匹敵する記録的暴風が予想され、24時間の降水量は、沖縄本島地方の観測記録を大幅に塗り替える600から800ミリに達する見込みとされていた。
「大規模な被害が出ると恐れられていた台風15号は、26日沖縄付近を北上。宜野湾市や浦添市で、男女5人の負傷者を出しました。さらに、沖縄、鹿児島両県あわせて約6万1000世帯が停電するという大混乱に陥れ、電柱や、家屋の屋根が吹き飛ばされる被害も報告されました」(前同)

確かに、大きな損害をもたらした台風15号だが、当初、予想されていた被害からはほど遠く、拍子抜けした沖縄県民も多かったようだ。
「今回は沖縄本島が台風の西側にあたり、ここでは台風の進行方向と逆の風が吹くため、風が弱まります。雨量に関しても、奇跡的といえますが、本島が雲と雲の隙間に収まったため、予測されたほどの雨は降りませんでした」(科学ジャーナリスト)

つまり、台風15号は勢力が最も強いとされる東側が海上を抜けたため、沖縄に甚大な被害はもたらさなかったというのだ。
「しかし、その後、台風15号は朝鮮半島に上陸し、多大な被害を出しました。これにより、北朝鮮では48人が死亡、2万1000人が家を失ったと、国営朝鮮中央通信が伝えており、まさに"スーパー台風"といった破壊力でした」(全国紙記者)

今回は運よく難を逃れた日本だが、だからといって今後も、これで済むとは限らない。実はこの秋、このクラスの台風が続発する可能性が高いというのだ。

気象予報士の森田正光氏は、こう指摘する。
「今後、この規模の大型で強い勢力の台風が発生する可能性は高いでしょう」続けて森田氏は、その理由について、こう語る。
「台風は数十年おきの間隔で強弱する傾向があります。50~60年代は、観測史上最悪といわれる59年に、死者5000人を出した伊勢湾台風のような大型台風が観測されました。70~80年代は比較的静かでしたが、りんご台風と異名を取る91年の台風19号あたりから大型化する傾向が見られ、現在も、そのような状態が続いています」

まさに、"巨大台風発生期"の真っ只中にあるといえるというのだ。そんな危険な時期に、今年はさらに、その巨大化に拍車がかかる要因があるという。
「今年の6月は、世界の平均気温が標準値を1・07度上回り、観測史上、最も暑い6月となりました。世界的な猛暑のため、今年は海水温も例年より高いことが予想されます」(前出・科学ジャーナリスト)

この水温の上昇が、台風巨大化にどう繋がっているのか。前出・森田氏が、こ
う解説する。
「巨大台風発生の要因の一つは、南シナ海と太平洋の海水温度の上昇です。台風が発生するのは、海面の水温がおおむね28度程度のときといわれていますが、近年、地球規模の温暖化影響もあるのか、海面水温が高い傾向が見られています。水温が高ければ、台風のもととなる水蒸気が増え、巨大な台風が発生しやすくなりますからね」

巨大台風発生期の到来に、海水温の上昇……重なってしまっていはいけない条件が揃ってしまった。

09月25日公開のvol.2に続く・・・。

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