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「橋下徹を潰せ!」霞が関官僚たちの"維新"対策会議全容 vol.1

次期衆院選へ参戦し、中央政界へ打って出る新党"日本維新の会"。代表の橋下徹大阪市長の動向が世間の注目を集めているが、8月に成立したばかりのある法案が話題だ。
「橋下氏がブチ上げた"大阪都構想"実現の第一歩となる"大都市地域特別区設置法"の施行日政令が、去る9月14日に閣議決定されました。これは、政府が"大阪都構想"を後押しするもので、突然のことに霞が関の中央官庁はテンヤワンヤの大騒ぎです」(全国紙政治部記者)

行革を唱える宿敵・橋下氏のさらなる台頭に、官僚たちは周章狼狽。
「この閣議決定を受けて、総務省と財務省の局長や課長クラスの幹部候補たちが集まり、非公式で会合を持ちました。極秘裏で開催したため、詳細はほとんど聞こえてきませんが、タイミング的には明らかに"維新"の動向を警戒したものでしょう」(総務省関係者)

このような"維新"対策会議は、いまに始まったことではない。8月中旬のお盆の真っ最中には、財務省、厚労省、経産省、総務省の局長クラスが仰々しく大集合していたというのだ。
「そこには、新聞記者など複数のメディア関係者も招かれました。お盆休みである時期に開催されたことが異例中の異例で、"橋下徹を潰してやる"とでもいわんばかりに、魑魅魍魎たちが"維新"研究に精を出していたんです」(別の全国紙政治部記者)

その会では、橋下氏の醜聞が一つひとつ、事細かに検証されていたという。
「"父親がヤクザだ""コスプレ不倫していた"などと報じられても、致命的なダメージにはならなかった。そこで、"橋下氏はなぜ不死身なのか"という議題が設定され、彼の圧倒的な切り返しの巧みさが研究されていたそうです」(前同)

橋下氏へ向ける中央省庁の役人たちの調査力は凄まじく、我々の想像を絶する。
「不倫が発覚した際、橋下氏は冗談交じりで事実関係を認め、その翌日には"妻に怒られた"と反省してみせた。実はこれ、最初から両方セットで考案されたマスコミ対応だったことが、総務省のリサーチで判明しており、その危機管理能力の高さに、官僚たちは度胆を抜かれたそうです」(同)

一市長に対し、これほどまでの分析がなされているとは驚きだが、官僚たちが橋下氏の一挙手一投足に目を光らせているのには理由がある。大阪で、彼が府や市に大ナタを振るってきた"実績"があるからだ。
「府知事時代には財政再建団体への転落も危惧されていた府の財政を見事、再建。その過程で府職員の給与やボーナス、各種手当、退職金のカットを断行。執拗な職員の抵抗に遭っても一歩も引かず財政再建した手腕は、府民からも高く評価されています」(在阪の記者)

大阪市長となってからもその行財政改革の方針は、微塵も揺るがなかった。
「市バス運転手や清掃業務に就く現業職員約8000人の給与を、民間同業の水準に合わせ最大25%カットする給与制度改革を断行。霞が関もビビるわけです」(ベテランの政治記者)

驚異的な実行力を誇る橋下氏。その"指針"そのものが官僚に不都合だという声もある。それは、彼が推進する"地方分権"のこと。
「国家公務員(官僚)から上意下達で決められた仕事をただ遂行するのが、現在の地方公務員。だが、本来、福祉など、住民向けの細かな行政サービスは、現場で問題点を見つけて向上していくもの。ですから、地方でやるべきことは地方でやるべき、というのが橋下さんの主張です」(日本維新の会関係者)

橋下氏は"ニア・イズ・ベター(なるべく近いところでやろう)"というキャッチフレーズを援用しているが、この地方分権、実はかなり過激な改革だという。
「これは"中央省庁が持つカネや権限を地方へ移そう"という話なんですが、実践すれば、現在、それらを割り振っている霞が関官僚の仕事を減らせます。つまり、リストラを断行し、彼らの権力を弱体化させることに繋がるわけです」(前出・ベテラン記者)

失職に怯えるお役人たちが橋下氏対策を練るのもさもありなん、と思える。だが、財務省OBで、現在は嘉悦大学教授であり、橋下氏のブレーンとして大阪市特別顧問を務める髙橋洋一氏は、こう指摘する。
「地方分権といっても、国家公務員の仕事がなくなるわけではありません。業務は変わらないので、国家公務員が地方公務員になれば済む話ですから。でも、国家公務員は、自分が国を動かしているというようなプライドと、天下り先を確保したい気持ちがある。それが、地方公務員になればなくなってしまうと考え、抵抗するんです」

たとえば、道路工事一つとってもそうだという。
「同じ道路でも、国道と県道がある。国交省の出先機関である整備局が作ったら国道、都道府県の土木部が作ったら県道というわけです。国道と県道では清掃車も違っていて、目の前に道があっても、国道の清掃車は直前で引き返してしまいます。そうした非効率な現状を是正するための改革であっても、官僚は地方公務員になるのがイヤなんですよ」(前同)

いわば保身。そのためだったら手段を選ばず、なんでもしてしまうのが、"伏魔殿"霞が関の輩たち。ひとたび彼らが牙を剥けば、政治家を血祭りに上げるなどたやすく、"絶命"に至った者は数知れない。

10月02日公開のvol.2に続く・・・。

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