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プロレスラー・黒潮“イケメン”二郎「今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかない」~観客を沸かす人間力

[週刊大衆03月07日号]

プロレスラー・黒潮“イケメン”二郎「今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかない」~観客を沸かす人間力

 福山雅冶さんの『HELLO』を流して、手鏡を片手に入場するんです。リングでは、下は赤パンツを穿いていますが、上は、試合中もジャケットを着たまま。“イケメ~ン”なんて黄色い声援が聞こえたら、そっちを振り返って、イケメンスマイル。入場のときは、笑顔ですけど、試合中は本当にきついんです(笑)。ぼくも今、体を大きくしようとしていますが、基本的に相手は、ぼくより3まわりぐらいデカいですからね。

 一番嫌いなのが、チョップの応酬。あれ、本当に痛いんですよ。正直、試合がはじまって3分くらいで、心が折れるときもありますからね。それこそ意識が飛ぶことも。でも、“イケメ~ン”なんて声援があがれば、返さなくちゃいけない。ぶっちゃけ、心の中では“もう返したくね~”って思っているんですけどね(笑)。試合後はぐったりですね。

 今の団体では、イケメンでナルシストなんですけど、前の団体のときは、海パンに水泳帽と、ゴーグルをつけて、ピーッて笛を吹きながら試合していました(笑)。それもお客さんには、ウケていたし、ぼくもめちゃくちゃ楽しみながら、やっていたんですよ。でも、団体のゴタゴタもあり、大人の事情でそれができなくなっちゃった。それから、笛をかなり引きずっていました。

 普通にリングに上がっても、女子プロの団体だったので、女子選手がリングにいるときは、お客さんもカメラを構えているのに、僕が試合しているときは、下向いて、レンズを拭いているんですよ。正直、プロレスを辞めて、ラーメン屋でもやろうかなって本気で思いました。でも、そんなときに、僕のプロレスの師匠であるTAJIRIさんから、“新しいキャラやれよ”って3つ案を挙げてきてくれたんですよ。それが、イケメン二郎と、合コン二郎、スケボー二郎っていう。合コン二郎は、“合コンしよーぜ”っていうのが決めセリフで、実際にファンの方と合コンして、お金を巻き上げるっていうキャラ。さすがに、それは違うって、TAJIRIさんに初めて意見しました(笑)。スケボー二郎は、スケボーで入場して、レフェリーの目を盗んで、スケボーで攻撃するというものだったんですけど、そもそも、スケボーがうまくない。

 で、黒潮“イケメン”二郎になったんですよ。最終的には、勘違いのイケメンと正統派のイケメンの2択になったんです。TAJIRIさん的には、正統派のイケメンキャラを考えていたんですが、絶対、おれにはそれがでないと思っていたんです。だから、怒られるかなと思いながらも勘違いイケメンにしたんです。だけど、お客さんが沸けば怒られないんですよ。だから、死ぬ気で考えましたね。どうやれば、盛り上げられるかを。手鏡を持ったり、ジャケット着たりと。そしたら、結果的に、お客さんにウケたんです。

 やり始めた当初は、イケメンが飽きられたらどうしようって不安が大きかったんですけど、でもプロレスって、ある意味、キャラクター商売だと思うんですよ。隙間産業というか、今までにないものを狙っていく。ある程度やっていれば、その人自体がキャラになってくると思うんです。武藤さんだって、もはや、武藤敬司っていうキャラクターですよね。その武藤さんと、去年の夏にシングルマッチで戦ったときは、非現実的すぎて、試合前はまったく緊張しませんでしたね。リングに上がって、初めて緊張したんですけど、ぼくが劣勢になったら、武藤さんにブーイングが起こったんですよ。逆に応援がありすぎて、委縮しちゃいました。

 それだけイケメンというキャラが、ファンの方々にも浸透してくれたということだと思うんです。でも、武藤さんがぼくの年齢のときには、もうアメリカで大スターでしたから。それを考えると、すごい焦るんです。海外に行って、イケメンじゃないキャラでどこまで通用するのか試してみたいし、今の団体で会場の空席を埋めたいというのもある。

 どの道に進むかは、自分の中で明確に決まっていないんです。ただ、どの道に進むにしろとにかく、今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかないと思っています。

撮影/弦巻 勝


黒潮“イケメン”二郎 くろしお・イケメン・じろう
1992年9月19日、東京都足立区生まれ。180センチ、80キロ。プロレスファンの両親の影響を受け、幼少の頃からプロレス会場に通っていた。父親がTAJIRIと知り合いだった縁で、14歳のときにハッスルの練習生となるが、一度はプロレスの道を断念。高校卒業後に進路に悩んだ末、プロレスラーになることを決意。11年に『SMASH.24』でデビュー。その後、TAJIRIが立ち上げた『WNC』に移籍し、14年には現在の『WRESTLE-1』所属に。イケメンキャラを売りに現在、人気、実力ともに急上昇中の大注目レスラー。

プロレスラー・黒潮“イケメン”二郎「今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかない」~観客を沸かす人間力

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