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勝新は大名行列、裕次郎は撮影中に…「昭和スターたちの“酒豪伝説”特集」

[ヴィーナス03月04日号]

勝新は大名行列、裕次郎は撮影中に…「昭和スターたちの“酒豪伝説”特集」

「酒を飲むと、その人の本性が分かるというけど、まさに昭和のスターたちは“スター”ならではの酒豪伝説が数多くありましたよ」こう語るのはベテランの芸能ライターだ。

 昨今、一般人より常識人でなければならなくなった芸能人だが、本来、芸能人たるもの、常識を遥かに超えた“雲の上の存在”であってこそ、輝いて見えるもの。そこで今回、本誌は平成の芸能人には絶対真似できない昭和のスターたちの“ぶっ飛び酒豪伝説”を徹底取材。泥臭くも純粋で熱かった姿を紹介しよう。

 まず破天荒といえば、この人、勝新太郎だ。「今でも語り継がれるのが、勝新の“大名行列”。といっても取り巻きを連れているわけじゃない。勝さんは酔うと、通行人やタクシーの運転手、ホームレスにまで“飲みに行こうや”と誘うんです」と感慨深く振り返るのは、勝新を接客したことのあるクラブの元経営者。「最初は3~4人の仲間で飲みに来ても、ハシゴするうちにどんどん人が集まってきて、100人近い大集団で街を闊歩していたこともありましたよ」(前同)もはや、モーゼである。

 さらに仰天伝説は続く。「初対面の人にもボトルを入れてあげるわ、アイスペールに高級ブランドを注いで、回し飲みなんかもよくしていましたね。もちろん支払いは全部、勝新持ちで年間、1億円は使っているんじゃないかと当時から囁かれていましたよ」(前同)いやはや、どれ一つ、真似できない! これぞ大物芸能人の証ではないだろうか。

 酒の強さでレジェンド級なのが、石原裕次郎だ。「業界では有名な話ですけどね。ドラマ『太陽にほえろ』の撮影時、裕次郎さんが座るデカい椅子の下には大きなビールケースが置かれていたんです。で、ワンカット終わるたび、缶ビールを開けて一気飲み(笑)」(ドラマ関係者)それでも顔色一つ変えず、カメラが回ると、あのシブい顔でセリフも完璧に言ってのけるのだから、「正直、“この人、化け者だ”と思いました」(前同)

 この石原裕次郎に引けを取らない酒豪が美空ひばり。「美空さんは、よくゲイバーで飲んでいらっしゃいました。大抵、仲の良い中村メイコさんと一緒でしたが、美空さんは一人でブランデー1本半を一晩で空けてしまうんです」(当時を知る芸能関係者)彼女もまた、何を飲んでも飲まれない。「次の日に仕事があっても、明け方4時頃まで飲んでいるんです。でも、あの素晴らしい歌声はいつもと変わらないからスゴイ」(前同)

 そんな勝新、裕次郎、ひばりは、よく一緒に飲んでいたという。当時を知る俳優のなべおさみさんが懐かしげに、こう語ってくれた。「私は若い頃、水原弘の付き人をやっていたんですけど、彼の飲み仲間が、勝新太郎さん、石原裕次郎さん、美空ひばりさんでした」

 実に豪華なメンバーだが、飲み方も凄まじかった。「4人が集まると、まずは果物を入れる器に氷を敷き詰めて、最高級のレミー・マルタンを2本ブチ込んで、回し飲み。解散は決まって朝7時で、9時からは撮影なんです。それを1か月、毎日続けていました」(前同)むろん、誰かが潰れることもない。それどころか、「4人のお酒の飲み方は、とっても上手なんです。その場にいない人の悪口や、仕事の愚痴など後ろ向きな会話は絶対にしない。“歌はこうあるべきだ”とか“こんな映画を撮ってみたい”といった話題を延々と話し続けるんです。今思うと、その席で、勝新さんは『座頭市』のアイデアも話していましたね」

 才能ある者たちが酒を手に語り合い、芸術を生みだす。その飲み仲間には小林旭もいたそうだ。「小林旭さんは、何十年もののブランデーをチビチビと飲む人でしたね。彼がおもしろいのは、見栄っ張りなんですよ(笑)。といっても、愛嬌のある見栄っぱり。たとえば、裕次郎さんが防水機能のついた高いロレックスの時計を買ったとき、“なべ、あとでこの話を旭にしてみろ”って言ったんですね。後日、小林さんに話したら、“それなら家に3つくらいあるよ”って(笑)。そのことを裕次郎さんに話すと、“そう来たか”と大笑いしていました。とても愛嬌のある人なんです」(前同)

 大物スターの意外な一面が覗ける、酒の席での微笑ましいエピソードだ。

勝新は大名行列、裕次郎は撮影中に…「昭和スターたちの“酒豪伝説”特集」

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