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維新の会失速にもメゲない!橋下徹「ど突き合い大逆襲秘策 vol.1

"近いうち"に行なわれる衆院選を前に、天下獲り目前だった橋下徹大阪市長と同氏率いる「日本維新の会」(以下=橋下新党)への追い風はピタリと止み、凪どころか強烈な引き潮に襲われている。
「ほんの少し前まで、次の選挙で橋下新党が永田町を席捲するのは必至と見られていました。それがまるでウソだったかのように、大逆風の真っ只中です」(全国紙政治部デスク)

政界は、「生き馬の目を抜き、さらに、それに醤油をかけて食べる」(前同)という凄絶な世界とはいえ、今回の潮目の変化の早さは、永田町の住民の間からも大きな驚きをもって見られている。
「そのすべては、風雲児ともてはやされてきた橋下氏自身の言動に起因するところが大です。ここにきて、主張がブレにブレています」(同)

08年1月、大阪府知事選挙で約183万票を獲得し、当選した橋下氏。無党派層の熱烈な支持を得て、日本第二の都市の首長となった一つの要因は、そのブレない姿勢にあったはず。
「府の財政再建や教育改革に代表されるように、その主張や手法は賛否両論ながら、ものごとを推し進める実行力は確かにすごい。加えて既得権益とは縁遠いクリーンなイメージで、無党派層からの支持を集めたけど、ここのところの"変節ぶり"は、ちょっと……」(在阪テレビ局報道記者)

橋下氏周辺で囁かれる、求心力の低下。いったい、"大阪の独裁者"に何があったのか。すべては、維新の会の"国政進出"に端を発していた――。
「国政に舞台を広げたことで、橋下代表の口から内政・外交に関する考えを吐露する機会が増えました。ところが、語るたびに"馬脚"を露わした。穴だらけの主張に四方八方から非難の雨アラレです。天下獲り最終段階になって、橋下氏の化けの皮が次々と剝がされてきました」(政治評論家・本澤二郎氏)

ケチのつきはじめは、5月末の大飯原発再稼働容認発言だった。

当初、橋下氏は、野田首相が大飯原発の再稼働方針を明らかにするや、「絶対に許してはいけない。次の選挙で民主党政権は代わってもらう」と発言。これが、大きなうねりとなっていた"脱原発"の動きと重なり、国民から大喝采を受けた。
「それが、1年も経たずして"大飯が再稼働して事故を起こすリスクと、計画停電になったときのリスクの天秤だ"ですから。事実上、再稼働すべきと容認派に転向したんです。いまでは、原発容認派から"寵児"とまで、もてはやされていますよ(笑)」(在阪の記者)

さらに9月23日、"竹島発言"でミソをつける。
「韓国の竹島不法占拠に対し、橋下氏は"武力で引っくり返すわけにはいかない。(日韓の)共同管理にもっていくしかない"と、国是をあざ笑うかのような仰天発言をやらかしました。これには、多くの国民の橋下氏への"期待度"も急降下。凋落の要因となりました。現在、弁解に大わらわですが、領有権問題に敏感な時期にあの発言ですから、信頼を取り返すことは難しいでしょう」(前出・デスク)

さらに、ここにきて、足元からも不協和音が飛び出している。橋下新党に集結した"同志"たるはずの国会議員団から、「橋下独裁にはしない」と叛旗を翻すような声が上がったのだ。

狼煙を上げたのは、橋下新党内国会議員団の松浪健太衆院議員(同団幹事長)。9月29日、自身のブログで、「もはや、最初と違ってお客さんではない。いうべきことは忌憚なくいわせてもらうことにした」と"独立宣言"。対する橋下氏も、「ボクには拒否権がある」と一歩も譲らず、一触即発状態になったのだ。
「そんな国会議員団に、維新の会の地方議員からは"総選挙目当ての連中のせいで支持率が落ちている"と激しい反発の声が出ています。橋下新党の内部は、いまや完全にバラバラです」(大阪維新の会関係者)

初陣を前に、橋下新党はすでに、戦闘部隊の体をなしていない、というのだ。
「また、次期衆院選の目玉候補として擁立が取りざたされる東国原英夫・前宮崎県知事や中田宏・前横浜市長も、フレッシュさに欠け、支持率低下に拍車をかけました。そのうえ、これまで互いに"兄弟!"と呼び合い、近い日の合流を誓った渡辺喜美氏率いるみんなの党との軋轢も表面化。これまでの"ブレない政治家"橋下像も、いまや跡形もありません」(政治ジャーナリスト)

その指摘どおり、橋下新党が見せた、みんなの党との"連携協議・決裂・再協議"という迷走ぶりに、国民から失望の声が上がったといえよう。
「みんなの党と決裂したのは、渡辺代表の独断専行ぶりを橋下氏ら維新幹部が警戒したから。でも、維新サイドも支持率の急落で背に腹は代えられなくなった。離脱者が続出したみんなの党にとっても渡りに船で、選挙に向けて両者の思惑が一致し、結局は連携することになったわけですが、傍から見れば、実に節操のない人たちですよ(笑)」(前同)

一方で、一時、安倍晋三元首相との連携を模索していた橋下新党だが、安倍氏の自民党総裁就任でご破算となったことも大きな誤算となっている。

10月23日公開のvol.2に続く・・・。

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