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【武豊】藤田菜七子フィーバーを肌で感じて

[週刊大衆03月28日号]

 大変なことになっているんだろうなと思ってはいましたが、それは想像を超えるすごさで。パドックもスタンドも、“フィーバー”という言葉がピッタリの熱狂ぶりでした。

 ここまで書くと、もう、おわかりですよね!? そうです。JRAで16年ぶりに誕生した女性騎手、藤田菜七子騎手の話題です。師匠、根本康広調教師の粋な計らいで、3月3日、ひな祭りの日に川崎競馬でデビュー。集まった報道陣の数……63社、137人という数字を聞いて、正直、驚きました。

 でも、これはまだ序章。JRAデビューとなった5日の中山は、開門前から長い列ができ、2レースのパドックに集まった人は、なんと3000人。この日阪神で騎乗していた僕は、その熱狂を肌で感じることはできませんでしたが、最後の直線で、1番人気の馬をあと一歩まで追い詰めたときには、スタンドが大きくどよめいていたそうです。

 僕が彼女と同じレースに騎乗したのは翌6日の中山競馬2レースと最終12レースです。この日も、入場者数は前年比116%アップの2万8948人。パドックでは、“かわいいーっ!”と叫ぶ女性ファンに混じって、単勝馬券を握りしめたおじさんたちも、“菜七子ーッ”と唸るような熱い声を上げていました(笑)。

 技術的なことをどうこう言うのはまだ早いですが、少なくとも自分がデビューした頃と比べると、最後までしっかりと追っているところなど、実に堂々としたもの。それ以上に、記者の方の質問に、ひとつひとつ丁寧に答える姿に感心させられました。

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