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知っておきたい「脳の病気」危険シグナル

[週刊大衆03月28日号]

知っておきたい「脳の病気」危険シグナル

 脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患で死亡する人は年間約11.3万人もいる。あなたの脳は健康? それとも……!?

 最近、脳の病気に襲われた著名人の報道が相次いでいる。歌手の徳永英明さん(55)は、脳の動脈が詰まり、その代わりに細い血管が無数にできる難病「もやもや病」に罹っていることが判明。2月下旬に脳手術を受けた。今月2日には、俳優の松方弘樹さん(73)が「脳リンパ腫」に罹患して抗がん剤治療を受けていることを発表。また、その翌日には元プロレスラーのハヤブサさんが、脳出血の一種である「くも膜下出血」で亡くなっている(享年47)。

 頭の中で生じる病気、すなわち脳の病気にはいくつか種類があるが、脳血管疾患による死亡者数は、がん、心臓病、肺炎に次ぐ4位。入院患者に限ると、がんを抜いてトップになっている。脳血管疾患死亡者のほとんどが、脳卒中(脳梗塞と脳出血)によるものだが、脳卒中の怖さは、自覚症状がないまま突然死に到るケースが多いことだ。

 また、どうにか一命を取り留めても言語障害や運動障害などの重い後遺症が残ることが多い。退院後も家族の介護や車椅子が必要になるのは気が重い。さらに、こうした脳疾患が認知症の引き金になるケースも少なくない。脳疾患は「どちらに転んでも悲劇」と言えるが、どうすれば未然に防げるのか。内科・循環器科が専門の石蔵文信・大阪樟蔭女子大学教授に聞いた。「脳梗塞や脳出血を招く一番の原因は、実は動脈硬化なのです。脳梗塞は動脈壁に溜まったコレステロールの塊“プラーク”が脳血管を詰まらせることで起こり、脳出血は脳の血管がもろくなって破れることで起こります。血管にプラークがなくて、しなやかであれば、脳卒中に罹るリスクはグンと下がるのです」

 脳卒中は「血管の病気が脳で発生したもの」だったのだ。動脈硬化が起こるのは、血液に余分な脂質や糖質があふれ、これが血管にプラークとして溜まるから。これに高血圧が拍車をかけるのだが、動脈硬化を防ぐためには「悪生活習慣」を避けることが重要となってくる。脂っこいもの(脂質)や甘い物(糖質)を控え、血管をしなやかに保つ食品を食べることも大事だ。動脈硬化を防ぐ食品としては、血管のコレステロールをそぎ落とす青魚の脂質(EPA)や納豆に含まれる納豆キナーゼなどがある。「簡単に言えば、和食を基本にした食生活が脳卒中の予防には効果的ということです」(石蔵教授)

 血管のしなやかさを保つには運動も大切だが、年不相応なスポーツやハードなランニングなどは、むしろ逆効果になるという。「運動は、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を週3~4日のペースで行うのがベスト」(前同)

 だが、こうした健康生活を心掛けても「絶対に大丈夫」といえないのが脳疾患の怖さ。たとえば、ほとんど自覚症状がない“小さな脳梗塞”の一種である「ラクナ梗塞」は、65歳以上の28%に認められるという研究報告もある。自分でも知らない間に罹患している“初期の脳梗塞”ラクナ梗塞には、次のような症状がある。<片方の手や足が痺れる><味覚や触覚などの知覚がおかしくなる><歩いているときによろけることが多くなる>――。

 こうした自覚症状を見逃さないことが、恐ろしい脳の病気を防ぐ最善策と言える。気になる“危険シグナル”については、下にまとめてあるので、ぜひチェックしてみてほしい。「脳卒中は、高血圧、高脂血症、高血糖などの人がなりやすいことは確かなのですが、それがいつ発症するか分からないし、ほとんど予兆もなく発症するケースが多いのです。直前まで元気だったのに、いきなり発症して、病院への通報が遅れたために死に至るというケースが少なくないのです」(石蔵教授)

表3

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