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金正恩「3月末に核実験計画」強行の理由

[週刊大衆04月04日号]

金正恩「3月末に核実験計画」強行の理由

「近いうちに核弾頭爆発実験と核弾頭装着が可能な複数の弾道ミサイルの試験発射を断行する」 3月15日、金正恩第1書記率いる北朝鮮は、国営メディアである朝鮮中央通信を通じて突然、こう公表。「今年に入ってから暴走路線を突っ走るこの独裁国家は、前々からさらなる強硬策に打って出るとの情報が流れていました。極東情勢はおろか世界全体に大きな影響を与えるのは必至で、日本も最大限の警戒が必要です」(全国紙外信部記者) さらに怖いのが、「“通常の核実験だけで済むのか”と水面下では危惧されているんです」(前同)

 どういうことか。それを知るには、北朝鮮の近々の状況を把握する必要がある。外信部記者が話したように、今年に入ってから北朝鮮は国際社会への挑発行為を繰り返している。年明け早々の1月6日に核実験を断行。朝鮮中央通信は直ちに「特別重大放送」で「初の水爆実験に成功した」と伝えた。「水爆は原爆より強力で危険な兵器だけに、世界中から強い非難を浴びました。しかも、これまで実験前に行ってきた事前通告もなかったことで、国際社会への唯一の架け橋だった中国からも見放されてしまったのです」(同)

 2月7日の朝には、長距離弾道ミサイルを発射。弾頭の目標軌道への投入に成功したとみられ、「アメリカ本土に到達できる射程距離を確保し、北朝鮮が敵と見なす国々に脅威を与える事態となりました」(軍事評論家) アメリカは、3月7日から牽制の意味も込めて、韓国軍との史上最大規模の合同軍事演習を韓国内で行っていたのだが、北朝鮮はその真っ最中の10日、今度はスカッドミサイル2発を日本海に発射したのだ。

「すでに制裁を受けているので、これ以上の制裁は現状と同じこととの開き直りがあるのでしょう。このままいけば、さらなる強硬策に踏み切る可能性が非常に高まっています」(前同) この状況で公表されたのが、前述した“核実験宣言”なのである。「たとえ失敗しても、実験という貴重な機会を与えれば、それだけ脅威が増すことになる」(同)

 気になるのが実験時期だが、外務省関係者によれば、今月末との計画が漏れ伝わっているという。「3月31日から2日間、ワシントンで核安全保障サミットが開かれ、各国首脳が集まります。この期間に核実験を行えば、国際世論を確実に逆なでし、大きな反応を得られる。金第1書記は<北朝鮮=危険>と思わせないと、“対価”を得られないと思っているわけですから、ここがベストのタイミングでしょう」

 国際世論をあえて刺激する可能性が高いというわけだが、さらに、この時期にやるべき別の理由もある。「4月15日と25日はそれぞれ、祖父・金日成主席の命日、朝鮮人民軍創設記念日で、いずれも重要な祝日となっています。さらに5月には、36年ぶりとなる朝鮮労働党の党大会が控えている。目白押しのイベントを前にしての核実験で、不安定な国内統治を引き締めたいのです」(前同) 暴君の打つ手や、いかに。

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