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日ハム 大谷VS阪神 藤浪「球界エースの器」完全比較 vol.1

[週刊大衆9月30日号]

「勝ちたかったです」
9月6日、クリネックススタジアム宮城。開幕20連勝をかけてマウンドに登った楽天のエース田中将大(24)に、ストップをかけるべく立ちふさがった北海道日本ハムファイターズの若武者・大谷翔平(19)は、試合後、悔しさをにじませながらコメントした。

大谷は3回まで3安打を許したものの、最速155キロの力のあるストレートで三振を奪い、序盤をゼロ封。

対する田中は2回にホームラン、4回に3連打で失点し、0-2の大ピンチ。
「2点目を取られたときには、"これで、連勝ストップか!"と、現場の取材陣にも緊張が走りました。『マー君連勝ストップ! 大谷"二代目神の子継承"』なんて、翌朝の一面の見出しを呟いている、気の早い記者もいましたね(笑)」(スポーツ紙記者)

しかし、その後、田中は立ち直り、終わってみれば3-2で楽天が逆転勝利。田中は完投で、"鉄腕・稲尾"に並ぶシーズン記録の20連勝を達成した。大谷には勝ちも負けもつかなかったが、「格」の違いを見せつけられた格好だ。
「田中と大谷が日本のプロ野球で投げ合うのは、これが最後の可能性が高いでしょう。田中は今オフ、MVPや沢村賞投手の称号を手土産に、メジャーリーグにポスティング移籍することが確実視されています」(前同)

田中の不在で空席となる「日本球界のエース」の座。
では、その"跡目"は、いったい誰が継ぐのか……。
「ダルビッシュ、田中と引き継がれてきた球界のエースの座ですが、来年は広島の前田健太がまずそこに座ることになるでしょう。ただ、投手としてのスケール感や今後の伸びしろを加味すれば、田中の後継者が大谷翔平と阪神の藤浪晋太郎(19)であることは、衆目の一致するところ。5年後、彼らのどちらかが、球界を牽引しているはずです」(スポーツ紙デスク)

田中の跡目を引き継ぐのは大谷か、それとも藤浪か――。
その結論を急ぐ前に、まずは田中の1年目と、今年の大谷と藤浪の「ルーキーイヤー」を比較してみよう。
「06年秋のドラフトで、楽天に1位入団した田中は、デビュー年となる07年にローテーション投手となり、186イニングを投げ抜いて11勝を挙げた。防御率こそ3・82という数字だったが、打たれたヒット(163本)以上の三振(196個)を記録し、並のルーキーではないことを証明しました」(スポーツ紙楽天担当記者)

対する大谷。
近代野球では珍しい「二刀流」を追求しているため、単純な比較は難しいが、9月12日現在、先発8回、44イニングを投げ、自責点20。
防御率4・06ながら、3勝無敗と、一度も負け投手になってはいない。
「大谷の魅力は、なんといっても最速160キロのスピードボール。5月23日のデビュー戦やオールスター戦でも157キロを計測しています。巨人や西武で活躍した技巧派ピッチャーの鹿取義隆氏は、"大谷の投球を見て、150キロ台のスピードをコンスタントに出せることだけでも素晴らしい投手になれる素質がある"と高く評価しています」(スポーツ紙デスク)

この自慢の速球を武器に、鋭くブレーキのかかるスライダーや時速100キロ台のカットボールなどを交えて打者を翻弄するのだ。

一方、藤浪は20試合に登板して、10勝5敗。
高卒1年目でローテを守っているのは、阪神では江夏豊以来であり、高卒新人の2ケタ勝利も江夏以来のこと。
「防御率は2・13、奪三振は100個の大台に乗せています。今季の最速スピードは155キロ。記録上は大谷よりは落ちますが、球の回転がよく、手元で伸びるので、バッターには、数字以上に速く感じられるといいます」(前同)

藤浪は、成績で大谷を上回っているのはもちろんのこと、1年目の田中の成績をも凌駕している。

藤浪の持ち球は、伸びのあるストレートに、スライダー、カットボール。
時折フォークも投げるが、カットボールやスライダーなど、手元で動く球と力強いストレートのコンビネーションが、プロのバッターを手こずらせている。
「09年当時、ソフトバンクの監督だった王貞治球団会長は、1年目の田中を見て、"あらゆる球種を、それも意識してストライク、ボールに投げ分ける能力を持っている。高卒ルーキーができる芸当じゃない"と称賛しました。ただし、"ストレートは物足りない"と口にしており、今年の藤浪はその点でマー君以上と言えます」(前出・スポーツ紙記者)

加えて、藤浪には、田中に酷似したある能力が備わっている。
「走者を背負ったときの被打率が極端に低い。つまり、ピンチになったときにギアチェンジする、ヒットを許さず、失点しないピッチングができるんです。満塁での被打率がゼロというのは、藤浪と田中に共通する強みです」(前出・楽天担当記者)

9月27日公開のvol.2に続く・・・。

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