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野村克也×二宮清純プロ野球ぶった斬り対談 楽天快進撃の秘密 vol.3

[週刊大衆9月30日号]

二宮:この先の問題はCS。
星野監督は、これまで3回リーグ優勝(中日2回、阪神1回)していますが、すべて2位に6ゲーム差以上をつけています。
勢いに乗ると手がつけられないほど強い。
翻って日本シリーズは、まだ1度も勝っていません。
短期決戦に弱いジンクスを覆せるか……。

野村:そういえば西本幸雄さんも日本シリーズは1度も勝てなかったでしょう(8戦全敗)。
星野のことはよくわからないけど、西本さんはピッチャーには興味のない人でした。
一度、本人に訊ねたことがあるんです。
「監督は練習中、いつもバッティングケージの後ろにいる。ブルペンに行かないんですか?」って。
そしたら「ピッチャーのことはわからん。誰か、いいピッチングコーチいないか?」だって。
僕が考えるに短期決戦はいかにして点を取るかではなく、いかにして点を取られないかなんです。
だからミーティングでも相手ピッチャーの攻略より、相手バッターの攻略のほうに多くの時間を割きましたね。
短期決戦で勝てない監督は、攻撃に比重がかかっているんじゃないでしょうか。

二宮:今季の楽天には、マー君という絶対的なエースがいます。
星野監督の方針で生え抜きの若手も育ってきた。
日本一を狙う条件は揃っています。

野村:マー君は今年が楽天では最後なんでしょう?
来年はメジャーなんじゃないの?

二宮:野村さんには、なんと?

野村:彼がルーキーか2年目のとき、「オマエ、将来はアメリカに行きたいのか?」と問うと、はっきりと「はい。メジャーでやってみたいです」と言いましたよ。
まぁ、彼の気持ちもわかるけど、スターがいなくなると、日本のプロ野球は寂しくなる一方ですよ。

二宮:CSに話を戻すと、セ・リーグは勝率5割を下回るチームの出場が濃厚です。
現在3位の広島が借金9。
これだけ負け越していても日本一になるチャンスがある。
消化試合を減らす意味でCS制度には賛成ですが、たとえば勝率5割以下のチームには出場権を与えないとか、もう少し工夫できないものでしょうか。

野村:理屈で考えれば、バカバカしくてやってられないですよ。
メジャーのプレーオフを真似たんでしょうけど、向こうはまだ各地区の優勝チームと、(2位以下で)勝率上位の2チームしか出られない。
いちおう筋は通っていますよ。
ところが日本ときたら……。

二宮:球界へのご批判、ご提言は次回、ゆっくりお伺いします(笑)。

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