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野村克也×二宮清純プロ野球ぶった斬り対談 楽天快進撃の秘密 vol.2

[週刊大衆9月30日号]

二宮:09年のクライマックスシリーズ(CS)で嶋をスタメンから外したのは、そのためですか?
最近はリードに対する評価も高くなってきましたが……。

野村:最近のことはよくわかりませんが、昔はマイナス思考の持ち主に見えましたね。
"ぶつけたら、どうしよう""甘く入って打たれたら、どうしよう"と心配ばかりしていた。

二宮:09年のCSは北海道日本ハムとの初戦、9回表まで楽天ペースでした。
ところが9回裏、リリーフの福盛和男が、まさかの逆転サヨナラ満塁ホームランを浴びてしまった……。

野村:こう言っちゃダメなんでしょうけど、あのときはシリーズが始まる前から戦意喪失気味だった。
CS開幕前に「今季限りで辞めてもらいます」と言われちゃったからねぇ……。

二宮:結果論かもしれませんが、マー君をベンチに入れ、あそこでリリーフに使っていたら間違いなく初戦を取れていたでしょう。

野村:いや、もうそれは十分考えていましたよ。
でも、クビ通告のショックで戦闘意欲が鈍っていた。
ベンチで「アァ、アァ」と言っているうちに逆転されてしまいました(苦笑)。

二宮:最後の試合となった第4戦の采配も、野村さんらしくなかった。
4対6と2点ビハインドの8回裏、2死二、三塁の場面でエースの岩隈久志(現マリナーズ)をリリーフに送った。
ワンボールのカウントからターメル・スレッジにストレートを投げた結果、ライトにとどめの3ラン。
無理に勝負する場面ではないと映りました。

野村:あんなヘボバッターにね(苦笑)。
真っすぐしか打てないバッターに対して、よりによって真っすぐで勝負するなんて……。
もし来年も監督をやれるんだったら、あそこでタイムをかけ、バッテリーに言っていますよ。
「オマエら、何考えてんだ!?」って。でも、闘争心が湧いてこなかった。
"オレらしい最後だなぁ"と思うと、腹も立たなかったですね。

二宮:それでも仙台のファンは、最後まで野村さんに優しかったですね。

野村:僕は4球団で監督をやりましたけど、一番温かかったのが仙台のファン。
何もお礼ができなかった。いまでも、それだけが心残りですよ。

二宮:現在、楽天を率いている星野仙一監督の手腕はどう見ていますか。

野村:彼は、僕にはない才能を持っていますよ。

二宮:それは?

野村:球団からおカネを引き出す才能(苦笑)。

二宮:今季はアンドリュー・ジョーンズ、ケーシー・マギーとメジャーリーグで実績のある外国人バッターが2人入り、チームを牽引しています。

野村:僕もね、フロントに口を酸っぱくして言っていたんです。
「優勝するにはカネがかかるよ」って。
でも、使い物にならないような外国人しか獲ってくれなかった(苦笑)。

二宮:恨み節ですか(笑)。

野村:オレに造反したどうしようもないのもいたよ。

二宮:トッド・リンデンのこと?

野村:もう、名前も忘れちゃったなぁ(笑)。

9月25日公開のvol.3に続く・・・。

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