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黒船バレンティン新記録達成でも「王貞治は凄かった!」これだけの理由

[週刊大衆9月23日号]

ヤクルトの4番、ウラディミール・バレンティン(29)が、ソフトバンク球団会長の王貞治氏が持つ「シーズン最多本塁打」の日本記録を更新することが、確実となった。
「これまで、王さんの55号(1964年)に並んだのはローズ(近鉄= 01年)、カブレラ(西武= 02年)の2人。彼らが記録更新できなかったのは、50号到達が遅かったから。それで、プレッシャーに押し潰されたんでしょう。もちろん、王の大記録を更新させるなという"球界の暗黙の意思"もあったと思います。それで終盤、敬遠気味の投球に悩まされた」(スポーツ紙デスク)

バレンティンは残り27試合を残し、すでに52本塁打を記録しているため(9月5日現在)、55本超えは間違いないところ。
昨年、一昨年と2年連続ホームラン王に輝いた実力の持ち主だが、今年、さらに躍進したのは、なぜか?
「兄貴分のラミレス(DeNA)のアドバイスを取り入れたんです。ラミレスはバレンティンに"捕手の動きを観察すれば球種を読める"と言ったんです。加えて、"飛ぶボール"への統一球変更という追い風もあった」(スポーツ紙ヤクルト番記者)

現在、バレンティンがどこまで記録を伸ばすかが注目されているが、球界には「記録が破られても、王貞治は不滅のホームラン王」との声が少なくない。

「そもそも、巨人の4番と最下位のヤクルトの4番では、敵チームがぶつけてくる投手の格が違う。江夏、村山、平松と怪物が襲ってきたんだから。いま、超一流の投手はメジャーに行っちゃうでしょ。それに、王さんの時代は130試合制だったので、いまよりも14試合少ない。ボールは現在のものより硬く、飛ばなかったしね。まあ、王さんは当時、反発係数の高い圧縮バットを使っていたから、そこは痛み分けかも」(球界関係者)

球場も違えば、対戦した投手、バットもボールも異なる。
こうした要素を比べて、「どちらが凄いか」を論じるのはナンセンスだろう。
それでも、「王のほうが凄い」という声が鳴り止まないのは、記録や打撃技術以上に、王氏が優れた人格者であるからのようだ。

「彼ほど努力した人はいませんよ。現役時代、後楽園でナイターの日は、駒沢の自宅から早稲田の荒川コーチの家に行き、フォームをチェックしてもらう。それから球場入りし、試合後も荒川コーチのところへ行って反省会をするのが日課だった。本人は"僕には、銀座に飲みに行く暇なんてありません"と笑っていましたよ」(ベテラン記者)

続いて、王氏に日記を見せてもらったことがある巨人関係者の証言。
「日記には、打席ごとの分析が丁寧にメモされていたんですが、反省がびっしり書かれている日があった。気になって調べてみたら、その日、王さんはホームランも打つなど、絶好調だったんですよ。打っても、納得しないんでしょうね」
王氏の口癖は、「努力という言葉を簡単に使うべきではない。結果が出て初めて、努力したといえるんだ」。

80年に30本塁打を放ち、現役を引退した王氏。
「"なぜ30本も打っているのに引退するのか"と質問したら、"30本しか打てなくなったから引退する"と返ってきた。これにも驚きましたよ」(前同)

どこまでも、自らに厳しい人だった。

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