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政界にうごめく森・青木・古賀「隠し砦の三悪人」

[週刊大衆2016年04月25日号]

政界にうごめく森・青木・古賀「隠し砦の三悪人」

 戦後政治の裏舞台が静かに消え去ろうとしている。今年で築60年を迎えた砂防会館。永田町の自民党本部から歩いて数分の場所にある“第二の官邸”が、老朽化のため、取り壊される。「かつて田中角栄、中曽根康弘両元首相が個人事務所と派閥事務所を構えるなど、政局の中心だった場所です。官僚も、当時は首相官邸ではなく、“砂防会館詣で”が当たり前でした」(全国紙政治部記者)

 ロッキード事件では、現金授受の場と認定された生臭い場所でもある。「田中派の分裂時には、分裂後の派閥同士で砂防会館の事務所を取り合い、当時、会館を管理する全国治水砂防協会の会長だった西村英一元厚相が“どちらも出ていけ”と一喝したといいます」(前同)

 だが、時代とともに、そんな賑いは失われ、今もなお同所に留まるのは森喜朗元首相(78)、青木幹雄元参院議員会長(81)、古賀誠元幹事長(75)のみとなった。「いずれも古い自民党を代表するOB3人。政界引退後も権力に固執し、砂防会館は最近では“反安倍の隠し砦”とも呼ばれています」(テレビ局政治記者)

 というのも、青木、古賀の両氏が最後の仕事として狙っているのが“ポスト安倍”の擁立だからだという。「昨年の総裁選で、野田聖子氏に出馬するよう唆したのも古賀氏。安倍首相の無投票再選阻止を掲げて、自民党若手議員と会談するなど、現役議員さながらの立ち回りでした。現在、名誉会長として牛耳る宏池会(岸田派)の幹部にも“安倍路線にモノを言え”とハッパをかけつつ、元・宏池会の菅義偉官房長官とのパイプをつなぐなど、暗躍しています」(前同)

 さらに、今夏の参議院選挙を見据え、「講演会では“ゴルフや温泉巡りをやっていればよいのだが、そうはいかない”と政界復帰を匂わせるほど。共産党の機関紙『赤旗』にも出るなど、“70歳定年”の内規がない、自民以外の党から出馬する可能性まで噂されるくらいです」(同)

 一方の青木氏も、80歳を超えながら、いまだ現役。「“参院のドン”と呼ばれた青木氏は今も、衰えを見せていない。現役議員に口を出し、自民党内では一定の影響力を誇っています。古賀氏ら反安倍勢力と、砂防会館で策を練っていたともいわれています」(同)

 また、今も、その言動に注目が集まるのが森氏だ。「新国立競技場の建設案に聖火台の設置が想定されていなかった問題が浮上するや“一番悪いのは馳浩(文科相)です。文部科学省です”と政界の後輩を叱責。“私が悪いと怒られる”などと世間の批判に対しても怒りを露わにしました」(前出の記者)

 そんな森氏には安倍首相も頭が上がらない。「12年に安倍首相が総裁に返り咲いたのも、森氏が自民党都連のドンである内田茂氏に票のとりまとめを要請したから。当初は、石原伸晃氏を支持していた森氏でしたが、形勢を読んで安倍支持に回りました。当然、現政権にも影響力を持ち続けています」(同) 砦は滅びるも、三悪人は政界で蠢き続ける――。

政界にうごめく森・青木・古賀「隠し砦の三悪人」

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