日刊大衆TOP 社会

シャープとパナソニック必ず立ち上がる「日の丸家電の大逆襲」 vol.2

[週刊大衆11月26日号]

"日の丸家電"が誇る技術力の高さは、枚挙にいとまがない。各社が新分野として力を入れているLED照明も、そうだ。省電力かつ長寿命で、"21世紀の光源"と呼ばれる夢の技術だが、白色LEDは、そもそも日本が開発をリードしてきた。
「日本のLED技術の象徴が、東京スカイツリー。ライトアップ用LEDは、すべてパナソニック製です。LED化で4割もの省エネ効果になるそうです。LED市場は2020年には90億ドルを越えると予測されています。そのため、国際競争が激化中ですが、日本企業は約50%という圧倒的なシェアを誇っています」(前同)

リチウム電池技術も、日本が誇る技術のひとつ。
「携帯電話などに使うリチウム電池は、かつて三洋電機(現・パナソニック)が世界シェア1位でした。日本からの技術者の流入もあって、サムスンに抜かれましたが、その韓国勢も、日本の素材メーカーからの供給がなければ1個の電池すら作れない状況にあります。しかも日本勢は、同じリチウム電池でも、より市場が大きい電気自動車用に活路を見出しています」(同)

このほかシャープでは、驚きの技術開発を推進中。「生態模倣学」と呼ばれる分野で、なんと生物の動きを白物家電に応用するというのだ。

その商品化例は豊富だ。
●アホウドリ=羽の形状をエアコンのファンに応用することで、騒音低減と約20%の省エネ化を実現。
●イルカ=表皮のシワと尾びれの形状を洗濯機に応用し、洗浄力の上昇と洗浄ムラの改善を実現。水量のほか、洗剤の量も半減させた。
●ネコ=サイクロン掃除機に応用。舌の構造を模倣したトゲ状突起を多数設けたことによって、ゴミを10分の1程度にまで圧縮することに成功した。
そんなシャープの、起死回生の秘策ともいうべき最新技術の結晶が、「IGZO」液晶だという。
「モバイル端末向け液晶で、消費電力を抑えられるのが最大の売りです。IGZO搭載の商品が今年中に出ますが、極端なもので現状の2・5倍以上も電池が長持ちする。スマートフォンに対する最大の不満が電池切れなので、大ヒット間違いなしです」(前出・家電評論家)

前出の片山氏も太鼓判を押す。
「IGZOは、世界でシャープだけが持っている先端技術。もともと、世界に普及した"シャープペンシルのシャープ"ですから、発明品などの技術力はありました。技術系の企業は必ず再起できるものです」

一方のパナソニックは、スマートフォンと連携した家電のスマート家電と、それを搭載した住宅事業で生き残りをかける。
「たとえば、モバイル端末で外から湯沸かし器を遠隔操作し、帰宅したらすぐ風呂に入れるような住宅の分譲販売を推進中。今後、スマート家電搭載住宅は急速に増えるといわれています」(前出・経済誌記者)

また、パナソニックの今回の大赤字については、特殊な事情もあった。
「今期の赤字は、三洋電機を買収した際の"のれん代"が大きい。業績悪化によるものではありません。今後の経営戦略次第で、パナソニックは必ず蘇ると信じています」(杉村氏)

日はまた昇る――"日の丸家電"が、再び世界を席捲する日も近いはずだ!

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.