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エース田中将大の快進撃を支える東北楽天5人のサムライ血風録 vol.1

[週刊大衆8月12日号]

パ・リーグのペナントレース前半戦を、球団創設9年目にして、初めて首位で折り返した東北楽天ゴールデンイーグルス。

快進撃の原動力になっているのが"絶対エース"田中将大(24)の存在だ。

開幕以来、無傷の13連勝。連続無失点記録は42イニングで途切れたものの、チームの貯金は丸ごと、田中が稼いでいる計算になる。

防御率1・22はリーグトップ。昨年8月から続く連勝記録も、パ・リーグ歴代2位タイの17まで伸ばしている(記録はいずれも前半戦終了時のもの)。

「星野監督も、今シーズンのマー君には全幅の信頼を置いています。星野監督が"おまえのボールがあれば、オレなら30勝しとるぞ"とマー君にハッパをかければ、佐藤義則ピッチングコーチも"オレは25勝や"と応じるなど、チーム内も実にいいムードです」(スポーツ紙記者)

専門家も今季の田中の充実ぶりには目を見張らざるを得ない。
「なにより、ボールに迫力がありますよね。ストレートはもちろん、スライダーは速球系、遅い球系の両方ともいい。スプリットが高めにスッポ抜けるようなこともないしね」

こう指摘するのは野球評論家の武田一浩氏。
「精神的にも充実しているんでしょうね。エースとしてチームを優勝させ、オフにはポスティングでメジャーへ行きたい。もしかしたら、そんな気持ちの支えがあるのかもしれない。いまの調子が続けば、今季のマー君は一度も負けないんじゃないか。そんな気さえしてきます」

11年のシーズンに19勝を上げ、最多勝、最優秀防御率、最高勝率ほか、パ・リーグ投手部門の主要な賞を総ナメにし、沢村賞にも輝いた田中だが、今シーズンの彼は、さらに一皮むけた"大人の投球"を披露している印象が強い。

特筆すべきなのは、得点圏に走者を置いてからの粘り強い投球で、「マー君が投げた試合の相手チームの得点圏打率は・167(102打数17安打)。満塁のときの打率は・000(12打数無安打)。つまり、満塁のピンチで1本もタイムリーを打たれていないんです。ランナーを背負っても、後続打者をきっちり打ち取る。ここぞというときに投げ込むツーシーム、伝家の宝刀・高速スライダー、外角低めへのストレートは威力も切れ味も抜群です」(民放スポーツ局ディレクター)

昨年までのように、マウンド上で"吠える"ことも少なくなった。円熟味溢れる投球術は、とても24歳とは思えないほどだ。

しかし、野球はチームスポーツ。マー君一人で首位に立てるほど甘くない。楽天の快進撃のウラには、陰に日向にマー君を支える男たちの存在があった。

その筆頭が、嶋基宏捕手(28)だ。
今シーズンの嶋は79試合でマスクを被っているが、投手のいいところを引き出す女房役として力を発揮。
「今季から、田中はカーブをうまく使うようになったんです。実はWBCで阿部慎之助に"カーブを使ったほうが他の球も活きる"とアドバイスされたからです。この"モデルチェンジ"にも嶋は一役買っています。嶋は中学、高校と野球をしながら、成績はオール5だった秀才。彼の"考えるリード"が田中の投球の幅を広げていることは間違いない」(スポーツ紙デスク)

野球評論家の橋本清氏も次のように言う。
「田中の投げる球すべてに対して、嶋は頭を使った配球をしてますね。ピッチャーを活かすも殺すもキャッチャー次第。素晴らしい投球はバッテリーの合作でもあるんです」

リードが冴えると打撃も好調になる。嶋は得点圏打率・348と勝負強いバッティングでチームの勝利に貢献している。

2人目のサムライは打線の主軸、4番・ジョーンズ(36)だ。5番・マギーとのヤンキースOBコンビが楽天打線に与えたメリットは計り知れないものがある。

ジョーンズは打率・226、48打点、18本塁打。マギーは打率・290、54打点、17本塁打。
「2人が加わって厚みが増した打線は、相手チームにとっては脅威です。一方、楽天の投手陣からすれば、"抑えていれば、いつかは点を取ってくれる"と期待できる。この差は大きいですよ」(スポーツ紙デスク)

ジョーンズがメジャー時代に放った434本塁打は日本に来た外国人選手の中でも最多の数字だ。
「打率は2割強ですが、選球眼がよく、四球数は両リーグ最多で出塁率は高い。本人も"ヒットとフォアボールは同じ価値"と公言しています」(前同)

練習に取り組む姿勢も真面目で、星野監督の許可を得たうえでチームメイトにアドバイスすることもあるジョーンズに、いまでは楽天ナインも心酔。星野監督も「あの2人はチームの精神的支柱」と認めている。
「面白いことに、田中将大が投げた試合の楽天の平均得点は5・8ですが、それ以外の試合の平均得点は3・7。マー君だと、味方の打線も"負けられない"と気合いが入るようです」(同)

8月6日公開のvol.2に続く・・・。

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