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お掃除だけじゃない!?「ほうき」は一番身近な神様

お掃除だけじゃない!?「ほうき」は一番身近な神様

 八百万の神様がいるとされる日本。珍しいところでは、掃除に使う「ほうき」の神様がいたりします。この神様は「矢乃波波木神(やのははきのかみ)」という神様で、日常使われるほうきから生まれた、家を守ってくれる神様です。家や庭などを「はき、清める」ほうきの神様は、魔を払い、家屋敷や人が住んでいる土地を守るものと信じられてきました。京都などで、座敷用のほうきを逆さに立てて手拭いをかぶせておくと、長居するイヤな客を追い出せる……と信じられているのも、こうした経緯からなんだとか。同様に大切なものを「集める」という意味も持ち、招福のご利益も高いとして古くから慕われています。「福はうち。鬼は外」――この言葉を、1本で体現してしまうほうきの神様は、拝んでおいて間違いナシのすぐれた存在。新年を迎えるにあたり、新しいほうきをひとつ買っておくのも、よい運気をもたらすおまじないになるんです!

 また、ほうきの神様は「ははき(ほうき)」という響きから、「母木」、つまり母体をあらわし、安産&赤ん坊を守る神様としても信仰を集め、健康的で元気のよいケガレのない赤ん坊をと願う人たちに愛されてきました。地方によっては、ほうきで妊婦のお腹を撫でて安産を願う風習が残されていますが、これもほうき信仰の名残のひとつだそうです。魔除けのお札の代わりに、妊婦さんに小さなほうきを贈る風習も残っています(安産祈願のほうきは、白木屋伝兵衛の通販で購入できるそうです。パソコンのほこりを払うのにちょうどよいサイズ感なので、働くママへの贈りものにも最適かも)。

 ところでこのほうきの神様こと「矢乃波波木神」ってどこに祀られてるのでしょうか。聞いたことないけど? なんて思った人も多いことでしょう。実はこのほうきの神様、あの伊勢神宮の内宮にひっそりと祀られているんです! 場所は皇大神宮の、敷地の板垣の外側。東南のすみっこ。このなんともおくゆかしい祀られ方も、家をひっそりと守る「ほうき」の在り方をそのまま表しているようで感慨深いです。もしも初詣で伊勢神宮に行くことがあるならば、ぜひ探し出して一緒にお参りしてみてくださいね。

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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