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習近平は抹殺される!中国内部崩壊「7つの証拠」 vol.2

[週刊大衆11月26日号]

「薄が摘発したマフィアは26団体、身柄を拘束した者は4000名以上。50名を超える地方政府幹部も逮捕しました。ただ、こうした実績が上げられたのは、亡命未遂事件を起こした当時の側近・王立軍あってこそ。彼は重慶に呼ばれる前から"マフィア撲滅の英雄"でした。そんな彼は遼寧省の公安局長時代、マフィアの報復で爆弾を被弾し、生死を彷徨っているんです」こう解説するのは、中国ウオッチャーの第一人者で、最近、『チャイニーズ・パズル――地方から読み解く中国・習近平体制』を著した富坂聰氏だ。

その後、薄の活躍は『鉄血警魂』というTVドラマになり、出版もされ、国民は拍手喝采したというが、その深い病巣は一向に改善されておらず、民衆の不満は募る一方なのだという。

前出の井野氏は、「軍区」の暴走を懸念する。
「いまや各軍区(省とは別。大軍区は全部で7つ)は、教育機関やレジャー施設まで地方独自の経済システムが整備されており、ひとつの国家と化している面があります。共産党政権はかつての軍閥の出現を恐れ、それを防ぐため様々な権力分散策を作り上げたが、政権内の争いに軍の力を利用するなかで、再び党と軍とのバランスが拮抗してきているんです。"地方王国"の台頭が北京=中央政府にとって著しい脅威になり得ます」

地方権力層と軍のもたれ合い……いま各地で、こんな囁きが聞こえるという。
「党が鉄砲(軍)を指導するのではなく、鉄砲が党を主導する」

この問題と同じか、それ以上に習体制の"爆弾"になりかねないのが、貧富の差だと富坂氏は指摘する。
「社会的格差のなか、明日に希望が持てない国民が非常に多い。地方、農村部においては、たとえば三峡ダム建設で住処を追われたり、続く旱魃に手を打ってもらえないなど、まさに命にも関わる深刻な問題です。ハッキリいって、いつ暴発してもおかしくないですよ」

この対策として富坂氏が注目するのが、今回の党大会で常務委員の一人に汪平が入るどうかだという。
「汪は貧困家庭の出身で、貧しさで学業を断念して、10代から工場労働者として働いていた過去を持つ。いわば、圧倒的多数の負け組の希望の星ですから」

ただし、その汪が広東省党委員会書記にまでなれたのは、胡錦濤の引きがあってのこと。つまり、団派に属するのだ。11年末、ある村で土地収用に絡んで暴動が起きた際、これを抑え込まず、リーダーを村長に抜擢したことが異例中の異例だと、わが国でも報じられたが、それを指揮したのが汪だった。人気の裏側には、二世議員にも似た太子党に対する潜在的憎悪が見えるようだ。

また、地方といえば、チベットやウイグル自治区などの独立の機運も、習を悩ませることになりそうだ。
「これまでの共産党政権と同じく、習も決して分離・独立は認めず、アメとムチで抑え込むでしょう。しかし、チベット、ウイグルでは習の本性を確かめるため、早々にひと騒動起こして、反応を確かめるべきとの声と動きがあるようです」(井野氏)

事あらば、テロという手段を使う集団が現われないとも限らないのだ。

最後は国際関係。中国は世界最多の国と国境を接しているが、それらの国々との関係も、一歩間違えれば国内の"利権"と結びつきかねず、対応に苦慮するかもしれない。また、国際社会から知的財産権や為替、商取引など、経済での公正さを求められるのは確実。
ひとたび「国内の利権集団」を無視した政策を実行すれば、彼らが猛反発するのは必至だ。

そして、最も気になるのが、わが国との関係だ。
「習は従来、強い反日思想は持っていないとされてきた。副主席当時、天皇に面会もしていますしね。しかし、今回の尖閣の問題に関しては、中国側にとって建設的なアクションや主張に対しては好反応を見せるものの、"強く出るべきところは(胡錦濤政権以上に)さらに強く出る""一歩も引かない"姿勢だと見ていいと思います」(井野氏)

前出・富坂氏も同意見。「中国側から譲歩することはあり得ません。また、仮に中国本土での反日デモが拡大し、民意が後押ししていると見れば、習の預かり知らないところで、軍が暴走する可能性さえないとはいえません」

発火寸前の問題が山積。複雑に絡み合う利害。ひとたび対応を誤れば……。
やはり、習はいつ"抹殺"されてもおかしくない。中国は「そういう国」なのだ。

11月25日公開のvol.3に続く・・・。

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