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乱闘報復を呼ぶ!プロ野球「裏ルール13カ条」 vol.1

[週刊大衆7月22日号]

スタンドに響き渡る怒号、揉み合う両軍――6月27日の西武VS 楽天戦で久々に乱闘が勃発。西武・渡辺久信監督と楽天・星野仙一監督が掴み合いになる、エキサイティングな場面が繰り広げられた。
「決して褒められたことではないですが、乱闘の背後に、一球一打に命を懸けた男たちの熱いドラマがあることも確か。ある意味で、最もプロ野球らしい場面といえるでしょう」(スポーツ紙デスク)

西武VS楽天戦の場合は、10対1で楽天リードの9回裏二死無走者から、楽天の小山伸一郎投手が、西武の打者・スピリーの背後を通るボールを投げたことから両軍の選手が飛び出し、小競り合いになったもの。

むろん、この乱闘劇にも伏線はあった。
「1回表、楽天の攻撃で一塁走者のジョーンズが併殺を防ぐため、西武の二塁手・山﨑浩次の足元めがけて強烈なタックルを見舞い、左足首を痛めた山﨑が負傷退場する騒ぎに。一方、西武は7回、4番手の山本淳投手がジョーンズの左手甲に死球。これで両軍の緊張は一気に高まり、一触即発ムードになりました」(スポーツ紙記者)

"やられたら、やり返す"のはプロ野球の鉄の掟だ。

西武・山本も楽天・小山も故意とは認めないだろうが、2人がプロ野球の"暗黙の掟"に則った投球をしたことは間違いない。

乱闘の原因にもなる暗黙のルールは、この試合でも明らかなように、ホームベースを含む塁上でのラフプレーと、投手による故意死球、危険な投球に対する報復が基本だ。加えて、「熱血漢の星野監督と血の気の多い渡辺監督だったせいもあるんじゃないかな。だいたい投手は血の気が多いものなんですよ」こう前置きして、野球解説者の江本孟紀氏がいう。
「ま、乱闘といっても、実際は、1回当てたくらいで乱闘になることはまずないけどね。前に当てられたとか、ラフプレーをされていて、またやられたというときに"この野郎!"となるわけです。場合によっては、1~2年前にやられたことが伏線になっていることもある。蓄積していた怨念が爆発して、乱闘になることのほうが多いですね」

ラフプレーや、打者をのけぞらせるブラッシュボール、頭部を狙ったビーンボールに対して反撃に出ることは、野球選手として当然ともいえるが、実は"乱闘には必ず参加しなければならない"というのもプロ野球の不文律のひとつだ。
「根底に野球はチーム全体で戦うものという考え方があるんでしょうね。ひとたび乱闘が起きれば、選手は必ずグラウンドに飛び出さなくてはいけない。これは"絶対の掟"なんです。これをルール化したのはV9時代の巨人・川上哲治監督で、乱闘に参加しなかった選手から罰金を取ったといわれています。また、投手にも報復を義務づけ、これも罰金制だったようです」(スポーツ紙ベテラン記者)

もっとも、選手によって乱闘が得意な者と、苦手な者がいるのは当然で、「乱闘シーンをよく見ると、グラウンドに出てきたものの、掴み合いの周りをうろちょろするだけの選手と、輪の中に真っ先に飛び込んでいく選手がいるから面白い。現役時代の中日・星野仙一投手は、登板のない日に球場内の風呂に入っていたにもかかわらず"乱闘だ"の声を聞くやいなや、風呂場を飛び出したという逸話の持ち主。気がついたらパンツ一丁、サンダル履きのままベンチ裏に駆け込んでいたそうです(笑)」(前同)

いかにも"男・星野"!

現在はラフプレーといえば、阪神・マートン。今季、すでに2度も本塁上で捕手に猛タックルしている。
5月にはヤクルトの田中雅捕手に体当たりして、左鎖骨骨折の重傷を負わせ、6月には横浜DeNAの髙城捕手をアメフト選手のようなタックルで、吹っ飛ばしてしまったのだ。
「どちらも明らかにアウトのタイミングでしたが、マートンは捕手の落球を狙って真正面からタックルしたんです。ルール上、反則とまではいえませんが、あのプレーに怒っている選手、チーム関係者は多い。そろそろマートンの打席で"何か"が起きるかもしれませんよ」(民放スポーツ局ディレクター)

恨みを買うラフプレーだが、それが評価されることも。巨人のV9を支えた名遊撃手だった黒江透修氏(野球評論家)は、こう話す。
「実は、僕がレギュラーになれたのは乱闘がきっかけのようなものなんですよ。中日戦で、どのみちアウトというタイミングだったので、思いきって飛び蹴りのようなスライディングを捕手・木俣達彦にしたんです。それが顎に入り、木俣は脳震盪を起こして失神。その間に、僕はホームベースにタッチしてセーフになった。これが勝ち越し点になったんです」

7月16日公開のvol.2に続く・・・。

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