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絶対エース楽天 田中将大「負けない投球術」の秘密 vol.2

[週刊大衆7月1日号]

ちなみに、カットボールと同じく、ツーシームも通常はストレートにカウントされる。SFFも、通常はフォークにカウントされるが、フォークよりもストレートの軌道に近く落差が小さいため、ストレートにカウントされることも少なくないという。
「打者から見れば、小さく変化しているのがわかるんですが、遠くからではよくわからない。数字以上に変化球を多投しているはずです」(前出・楽天番記者)

ストレートにカウントされる"隠れ変化球"も入れると、投球の8割程度が変化球であるといわれる田中。その田中が今季、ここぞという場面で使っているのがSFFだ。

6月3日、中日戦の9回表。3安打1四球で同点とされたうえに無死満塁という大ピンチ。ここで田中は気迫のピッチングを見せた。藤井、堂上を連続三振に斬って取り、山田を一ゴロに仕留めて、リードを許さずにマウンドを降りた。このときに決め球として使ったのが、すべてSFF。

このケースに限らず、今季の田中は満塁時の被安打はゼロ。得点圏に走者がいるときの被安打率にしても・194という抜群の安定感を誇る。こうした数値から判断するなら、今季の田中は「力が落ちた」わけではなく、「投球内容を変えた」と見るべきだろう。

田中の"変化"には、様々な理由が考えられる。この春、タレントの里田まいと結婚し、家庭を持ったことや、プロに慣れて"無理のない勝ち方"を覚えてきたのも、ひとつだろう。

しかし、最も有力な理由は、「来季のメジャー移籍を見据え、メジャー流の投球術を身につけようとしているから」ではないか。
「楽天フロントは、ポスティングでの移籍をOKしているようです。星野監督は渋っているようですが、本人はその気満々。今季は田中が先発する試合には、必ずメジャーのスカウトが来ていますからね」(スポーツ紙デスク)

大リーグ研究家の福島良一氏がいう。
「メジャーではきれいな回転のストレートは通用しません。成功している岩隈の例もあるように、ツーシーム、カットボール、シンカーのようなバッターの手元で微妙に変化するストレート系の速い変化球が有効なんです。田中が投げている高速変化球は、メジャーでも十分通用しますよ」

現在のペースが続けば、今シーズン"田中が20勝して楽天優勝"も見えてくる。その勇姿を、来季は日本で見られないとしたら、ちょっと残念だが。

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