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「勝負師の作法」スペシャル版 武豊「苦悩の日々と復活ダービー制覇」 vol.2

[週刊大衆6月17日号]

前人未到のダービー5勝目。ガッツポーズを合図に14万人弱のファンの「豊コール」が府中にこだまする。
「みんなの喜んでいる顔が本当に嬉しくて……。なかには涙を流すファンもいて、こんなにたくさんの人が僕を待っていてくれたのかと思うと、喜びが2倍にも3倍にもなりました」

ダービージョッキーを迎える前田オーナーの目も、佐々木調教師の目も赤く腫れていた。検量室に戻ると、拍手とともに横山典弘騎手が飛びつくように抱きつき、蛯名正義騎手が大きく右手を差し出した。
「あのときが一番、嬉しかったですね。同じ時代を戦ってきた騎手仲間に祝福してもらって、"やっぱり僕は間違ってなかったんだ"って思いました。あとで聞いた話ですが、典さんは最後の直線、大声で僕の名前を叫んで、ゴールした瞬間、踊るように飛び跳ねてくれたみたいです(笑)」

一昨年の落馬事故から成績は下降線をたどった。焦ることもあったし、腐ることもあっただろう。

しかし、武は、すべて腹の底に押し込み、信念を曲げることなく、黙々と自分のすべきことをしてきた。
「だから、いったじゃないですか。もう一度、必ず勝ちまくる日が来るって(笑)。この勝利が、そのターニングポイントです!」

歓喜のあと、朝4時まで祝杯を挙げていたという武は、ちょっとはにかんだような笑みを見せた。

人と人、人と馬のキズナを紡いだゴールデンコンビは、この秋、世界最高峰のレース「凱旋門賞」へと歩を進める予定だ。
「ディープの子供で挑戦できるのは本当に光栄です。キズナは、まだまだ成長の途上。どこまでよくなるのか、僕が一番、ワクワクしています。秋は日本代表として、でっかい勲章を取りにいくので、皆さんも楽しみにしていてください」

大舞台が似合う男、武豊の華麗なる復活は、いま、ここから始まる――。

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