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トラック野郎が本気で仕掛けた「対アベノミクス全面戦争」 vol.2

[週刊大衆6月17日号]

トラック歴3年、都内の会社に勤める28歳のBさんも辛い日常を語る。
「法律では、4時間運転したら30分の休憩を取ることが義務づけられていますけど、守ってる人なんていませんよ。休みなしでの長距離配送も当たり前です。荷下ろしや積み込みの際も、前日の夜中から並ばないと午前中に下ろせなかったり、積む順番待ちで深夜になるのもしばしば。家に帰れず、トラック内でずっと待機するのが日常です」

前出の長野氏も、驚きの実態を語る。
「経費節減で、高速道路にも乗れません。荷物を積んでいて急ぎのときには乗りますが、空の状態で移動するときは、どんなに渋滞していても一般道路を走ります。みんな同じだから、よけい道が混むんでしょう」

トラックが高速に乗れない……まさに悪夢的状況だが、さらにひどいのが「傭車」と呼ばれる外注制度だ。
「要するに下請けです。発注元からA社が受けた仕事がB社に、B社がC社に、C社がD社に……と、中抜きされながら、どんどん下請けに出される。ウチが他社に出した仕事が何社も経由し、大幅に安い値段で"やってくれますか?"と戻ってきたこともある。ほとんどが中小企業のこの業界では、よくありますよ」(前出・Aさん)

厚生労働省が集計した昨年の『産業別平均月間労働時間・現金給与額・時間当たり賃金』では、全産業平均の時間当たり賃金は1829円となっている。

ところが、トラックドライバーは1445円と全業種の中で最低。金融・保険業の2405円に比べ、1000円近くも低い。
「一番大変なのは現場のドライバーたちです。一瞬も気を緩めず運転し、政府が掲げるエコドライブも忠実に守って、本当に真面目に昼夜の別なく働いている。そんな彼らの窮状を、どうか理解していただきたい」(前出・全ト協広報室)

ちなみに、衆院議員でトップの資産を持つ自民党の鳩山邦夫・元総務相は、アベノミクス効果で所有する株が値上がりし、50億円も資産が増加したという……。

経済評論家の森永卓郎氏がいう。
「社会がこのようにイビツになったのは、小泉純一郎・元首相が進めた構造改革が原因です。その悪弊がわかっていながら、現・安倍政権では、さらなる規制緩和を推し進め、格差社会を拡大しようとしています」

国の動脈として、24時間、365日、走り続けるトラックドライバーたち。
彼らの叫びは、安倍晋三総理に届くのか……!?

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