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『真田丸』の舞台秘話! 男と城の“衝撃エピソード”

[週刊大衆2016年06月13日号]

『真田丸』の舞台秘話! 男と城の“衝撃エピソード”

 戦国乱世の“遺物”である城には、武将の意地や夢が見え隠れする。人気ドラマに登場する“名城”に隠された驚きの逸話!

 大坂編に突入して以降、ますます好調なNHK大河ドラマ『真田丸』。豊臣秀吉(小日向文世)や石田三成(山本耕史)を中心に、豊臣政権で翻弄される真田信繁(のぶしげ)(堺雅人)ら真田家の様子が描かれたストーリーは、回を重ねるごとに面白さを増していると評判だ。

「竹内結子さんが演じる茶々(ちゃちゃ)や鈴木京香さんの北政所(きたのまんどころ)などを交えた、男同士の駆け引き以外の人間関係からも目が離せませんし、“人たらし”といわれた秀吉の“裏の顔”や大坂城内のドロドロした部分も新鮮。教科書にもこうした部分が書いてあったら、もっと楽しく勉強していたのに(笑)」(キー局社員)

 大坂編以前は、信州・上田や上州・沼田を中心に話が展開。上田城を舞台に、8000の徳川軍を真田勢が2000の兵で撃退した第一次上田城合戦は、手に汗握る前半の山場だった。大坂編は言うまでもなく、大坂城が舞台となっている。秀吉が1583年に築いた、当時の日本で最大にして難攻不落といわれた城塞だ。「大坂城が築城される以前、その地には石山本願寺(いしやまほんがんじ)という寺が建っていたんです。“寺が城に?”とお思いの方もいるかもしれませんが、本願寺は法主(ほっす)・顕如(けんにょ)によって武装化された一向宗(いっこうしゅう)の拠点となっており、敵対関係にあった織田信長と10年間も交戦していました。逆に言えば、信長ですら落とすのに、それだけの時間がかかった要害と言えます」(歴史研究家)

 関連の戦まで合わせれば、死者数は数十万人といわれるほど凄惨だった、信長と一向宗による石山合戦。戦後は、現在の大阪市近辺が焦土と化したという。一方で、同地の堅固さに目をつけたのが秀吉だった。上洛した真田昌幸(草刈正雄)や、その息子・信幸(大泉洋)が城を見て圧倒されたように、絢爛豪華(けんらんごうか)な造りは、派手好きな秀吉好みであると同時に、豊臣政権下入りした諸将を圧倒させるためでもあった。「これは、信長における安土(あづち)城と同じです。それまでの居城である岐阜城や那古野(なごや)城と違って、日本で初めての大規模天守閣を設けるなど、権力の強大さの象徴としていました。秀吉は城攻めの名人として名を馳せ、その出世は数々の城攻めによるところが大きかった。彼にとっての大坂城は、その知識や経験を詰め込んだ、人生そのものなんです」(同)

 織田家と中国地方の覇者・毛利家との衝突の前哨戦である鳥取城攻めでは、「餓(かつ)え殺し」と呼ばれる、大規模な兵糧(ひょうろう)攻めを敢行。「籠城をする際には、なるべく長く立て籠もれるよう、大量の食料を城内に確保しておきます。しかし、秀吉は城攻めをする前の段階で、城周辺どころか近隣諸国の米を買い尽くし、いざ、城方が戦支度をするときには、どこにも米がない状況を作り出しました」(同) その直後、毛利方の前線基地、備中高松城(岡山県)を攻めた際には、近くの川の流れを変えて城の周囲を湖にしてしまう「水攻め」を行った。これにより高松城は、孤島と化し、戦どころではなくなったのだった。

 実は、この2つの城攻めには秀吉の考えが凝縮されているという。「攻城戦というのは、城兵の7~10倍の戦力が必要で、それでも、攻め手に多くの犠牲者が出てしまう難しいものでした。そこで、秀吉は金をいくらかけてでも自軍の損害が少なくなることを考え、アイデアを磨いていったんです」(同) 大坂城は、淀川や大川などいくつもの川を天然の堀に見立てて堅固な守りを構築している一方で、その川を使って兵糧調達のルートも確保している。籠城戦になっても敵が攻めにくく、なおかつ城兵が苦しまない縄張(なわば)りとなっているのだ。

 そのように人命を大事にする秀吉だったが、権力獲得からか、あるいは子どもに恵まれない焦りからか、性格を徐々に変えていく。「自分と茶々の妊娠を揶揄する落書きが見つかるや、関係ない多くの人を処刑するシーンがドラマ中でも描かれていましたよね。この“裏の顔”が今後、さらに強まって狂気を帯びていくんです……」(同) しかし、それはまだ先の話――。

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