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闇で流通する…中国「猛毒偽装食品」激ヤバ実態 vol.1

[週刊大衆5月27日号]

「刷羊肉」(シュワンヤンロウ)という中国料理がある。いわゆるラム肉(羊)のしゃぶしゃぶだ。ところが、上海市の市場では、刷羊肉用などとして売られているラム肉がネズミの肉だった――。

こんな衝撃的なニュースが世界中を駆け巡ったのは5月上旬のこと。
「今年に入り、中国の当局が一斉に食品販売業者などを取り締まった。結果、食肉擬装で2万トン以上が押収され、肉に関する犯罪だけで、900人以上と多くの偽装グループが検挙されたんです。検疫を経ていないキツネやネズミの肉にゼラチンなどを混ぜて羊の肉と偽ったり、病死した豚を食肉として流通させるなど"安全偽装"もまかり通っていました」(全国紙北京特派員)

元警視庁北京語通訳捜査官で、現在は全国防犯啓蒙推進機構の理事を務める坂東忠信氏が、こう指摘する。
「偽装業者は、原価の安いものを使って最大の利益を得ることが目的。偽装食品で儲けた資金で、さらに儲かる別の事業に投資したい。当局も摘発を続けてきたが、彼ら業者の多くは官僚や政治家とパイプがあり、確信犯的に偽装食品を作っています。検挙されているのは、氷山の一角です」

3000年の歴史を誇る中国の食文化。しかし、現代では拝金主義の波に飲み込まれてしまい、食卓は猛毒偽装食品のオンパレードだというのだ。

まずは肉類。ネズミ肉や病死した豚の肉ばかりではない。日本メーカーの中国支社駐在員が話す。
「たとえば、鶏肉。現地のレストランでも、鶏肉だといいつつ、ハトやカラスの肉を平気で出してくるんです。北京ダックが、"北京チキン"だったことは、いくらでもあります」

牛肉の偽装はもっと露骨で、豚肉が牛肉になるのだ。
「浙江省検験検疫科学技術研究院が、屋台で売られていた牛肉8品目を抜き打ちで成分検査したところ、5つからは牛のDNAが検出されなかった。残る3つも豚と牛の混合肉で、結果、8つすべてから豚のDNAが検出されました。豚肉に色素や香料を使うと、簡単に偽物の牛肉が作れるんです。見た目や味、食感なども牛肉と同じように偽装しているから、食べる人も、まさか豚肉だとは思っていなかったでしょう」(前出・北京特派員)

続けて、腸詰め(ソーセージ)。これは、肉かどうかさえ怪しいという。
「ビールや紹興酒のツマミとして、酒好きに大人気の腸詰めですが、実は偽物ばかり。大豆や小麦粉のデンプンに色素を加えて、化学調味料で味つけし、肉は白く光る脂身の部分だけの"腸詰めもどき"はごく普通に出回っています」(前同)

市場では1個約6円で売られる卵。これも危ない。
「市場価格の10分の1(0・6円)ほどで作れる"人造卵"が広く流通しています。アルギン酸ナトリウムが主原料で、ミョウバンやゼラチン、でんぷんも使われていて、殻は炭酸カルシウム製。長期間摂取すれば、腎臓や胆嚢などの結石を引き起こします」(同)

総合スーパー「マイカル」大連店を統括した経験を持ち、中国の流通事情に明るいジャーナリストの宇田川敬介氏は、こう語る。
「業者と取引を開始しようとすると、最初、日本でいうA5クラス(最上級)の牛肉がバンバン入ってくるんです。"これはいい肉だから売れる"と思い、契約すると、1週間後には、パサパサで駄目な肉しか入ってこなくなる。継続的な取引が決まった瞬間に、彼らは"どんなモノでも大丈夫"と判断する。"騙されたほうが悪い"という文化なんです」

大金を積むか、中国共産党とパイプを持つ者でなければ、まともな肉も卵も手に入らないというのだ。
「肉の質を上げるため、豚に成長ホルモンを注射するのは、中国では常識です。ただ、この国の成長ホルモンの中にはあまりにも効き目の強い劇薬もあり、4カ月ほどで内蔵疾患を伴って豚が死んでしまうこともあります」(前出・坂東氏)

中国で、まともな食事を摂ることはできないのか。

5月23日公開のvol.2に続く・・・。

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