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消費増税を喰いものにする霞が関官僚「ドサクサ3600億円強奪」噴飯カラクリ vol.01

[週刊大衆03月03日号]

安倍自民党政権が、"隠していた牙"を剥き出しにしてきた。

「この4月から消費税引き上げで租税負担が増すほか、厚生年金の保険料率引き上げも重なる。国民負担率(国民所得に占める社会保障と税負担の割合)は、過去最高の41・6%となります」(全国紙社会部記者)
庶民にとって、未曽有の高負担時代への突入となるであろう。
「それだけの高負担を国民に強いるわけですから、税金使用にあたり、政府は細心の注意を払わなければなりません」(前同)

なのに、なのに、だ。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「アベノミクス第3の矢か第4の矢かどうかは知りませんが、ここにきて、安倍政権はバラまきとも思える大盤振る舞いに終始。官僚-財界-自民党がグルになり、利益を得て、おこぼれを地方の有力者に還元する古き悪しき自民党時代に戻ったかのようです」
同氏が怒り心頭に発しているのは、去る2月6日、安倍政権が満を持して国会議決した13年度補正予算(歳出総額5・5兆円)だ。

「中身がメチャクチャなんです。なかでも、昨年秋の行政改革推進会議(安倍首相が会長)で"ムダ"という判定でカットしたはずの事業が次々と再計上。なんと、カットされたムダ事業の8割、実に約3600億円分が復活しているんですよ」(前同)

なんたることか。
そこでデタラメ補正予算の典型である『防災・安全交付金』『社会資本整備総合交付金』、そして、『農地中間管理機構による集約化』の3大ムダ事業を検証しよう。

まずは、1847億円の予算分捕りにまんまと成功した『防災・安全交付金』と、同じく1309億円もの巨額予算を獲得した『社会資本整備総合交付金』。
「2つとも国土交通省の管轄事業です。『防災~』はインフラの老朽化対策を目的とし、一方の『社会資本~』は道路整備の補助金交付という名目です。両方とも、"各自治体主導""ひもつき補助金(= 中央官僚の権益)"でないと謳っている。だが、個々の事業の必要性の最終的な判断を握るのは誰あろう、国交省中央官僚。官僚支配の構図は、まったく変わっていません」(夕刊紙記者)

ちなみに、「社会資本~』事業は、これまで"二重工事"などで貴重な税金がムダに業者に流れていたと指摘される、いわくつきのものだ。

公共事業に詳しい法政大学法学部の五十嵐啓喜教授(政治学)が言う。
「国土強靭化政策の下、不要不急の公共事業が多すぎます。たとえば、東日本大震災から丸3年経たいま、政府がやろうとしているメイン事業が、被災地での370キロもの長大な堤防作り。いま、震災の被災者は、仮住まいの不便さに疲弊し、安住できる場所を求めています。それなのに、安倍政権は、被災者の苦渋の声には一切、耳を傾けようとしない。ミスマッチが生じているんです」

この巨大堤防問題では、『東北の美しい未来を考えるフォーラム』(総事業費8000億円、総延長距離370キロの巨大防潮堤を検証する集会)に出席した安倍首相夫人・昭恵氏が、「本当に防潮堤を作っていいのだろうか。(これが)本当に美しい日本の復興なのかということを考え直してほしい」(2013年10月31日)と夫に真っ向から異論を唱え、論議を呼んでいる。

「安倍政権になってから、公共事業は1・5倍程度にまで増額。現時点で明確に言えることは、アベノミクスの結果、ゼネコンだけが空前のバブルを享受するイビツな世になったということです」(前出・五十嵐教授)

一方、"補正巨額ムダ予算"の残りもう一つ、400億円を分捕った農水省管轄の『農地中間管理機構による集約化』事業も、着手前から「問題が山積だ!」との声が噴出している。

同事業は、政府が小規模な農地や耕作放棄地を借り上げ、大規模農家や企業に貸し出す『農地中間管理機構』を各都道府県に創設。
同機構が主導し、区画整理や用水路の整備などを行うというものだ。
「安倍政権は、今年を"農政改革元年"と位置づけ、この『農地中間~』創設をその眼目としています。これで農地を集約。迫りくるTPP(環太平洋経済連携協定)を睨み、効率的な経営による"攻めの農業"を創設する農業再生シナリオです」(農水省関係者)

その志やよし、だが、「実際に同機構が動き出せば、さまざまな問題が噴出するだろうとは、多くの農業関係者が口にするところ。たとえば、同機構が農地を借り上げて整備したはいいが、借り手が見つからず同機構に農地が停滞。借り手に無制限に賃料を払い続ける悪循環に陥るものと、危惧されています」(前同)

根本的な大問題もある。
「農地の集積(借り入れ)が進まないと見られています。市街化する可能性のある土地を持つ農家が、市街化されれば高く売れるのに、わざわざ同機構に農地として安く売るはずはありませんから」(同)
同機構がいかに力もうとも、「ダ~レも売らない」事態続出は必至、と言う。

03月02日公開のvol.02に続く・・・。

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