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“影の総理”菅官房長官が練る「参院選の秘策」

[週刊大衆2016年衆07月11日号]

“影の総理”菅官房長官が練る「参院選の秘策」

 7月10日の参院選投開票日に向けて、本格的な戦いが始まった永田町。公示日前日、与野党9党のトップは記者クラブ主催の党首討論会と『報道ステーション』(テレビ朝日系)、『NEWS23』(TBS系)に出演し、激しい舌戦を繰り広げた。

「改憲を巡る与野党の攻防が鮮明でしたよね。民進党の岡田克也代表や共産党の志位和夫委員長を中心とした野党は、ここぞとばかりに安倍晋三首相の改憲への前向きな姿勢に噛みつきました。それを、おおさか維新の片山虎之助共同代表は、自民党議員のように首相をかばうという構図。直前に首相の改憲へ釘を刺す発言をしていた公明党の山口那津男代表も、公の場では立場上、それを封印していました」(全国紙記者)

 本当は改憲反対の公明党を黙らせ、おおさか維新を“隠れ与党”に引き入れた剛腕。それが、“影の総理”なる異名を持つ菅義偉官房長官だ。現在、内閣のナンバー2として、そして安倍首相の女房役として、政権を中枢から支える立場にいるが、「実質、菅官房長官が政権そのもの」(前同)という実力者。それどころか、公明、維新への影響力も非常に大きいという。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏によると、菅官房長官と維新は、「第二次安倍政権が発足する前の野党時代から関係を築き、月に1回は出向き、膝を交えていた」。安倍首相と橋下徹前大阪市長の蜜月関係も、「その下地があったから」(前同)。公明党にしても、「実は安倍首相は公明党と強いパイプがありません。その関係構築は菅官房長官によるものなんです」(同)

 こうしてみると、菅官房長官が安倍政権の“外交”のキーマンであることが明瞭だが、同時に、政策面でも策士ぶりを発揮している。「消費増税延期や衆参W選断念を安倍首相に飲ませたのは、菅さんの政治的判断によるものでした。当初、首相は難色を示しましたし、消費増税延期については麻生太郎財務相が強硬に反対しました。しかし、そんな2人をも黙らせるスゴみが彼にはあるんです」(全国紙政治部デスク)

 6月6日に、官房長官としての歴代在職日数が2位に浮上し、7月6日には歴代1位になるのも、うなずける政治力なのだ。そんな菅官房長官だけに、今回の参院選では、与党の圧勝に向け、「打てる手はすべて打つ。“寝業”も辞さない構え」(前同)と息巻いているという。

 今回の参院選では、野党が共産党までを含めて共闘するという異例の態勢。しかも、国民のアベノミクスへの支持も低迷し、本来は逆風の中にいるのだが、「メディアコントロールが抜群にうまく、ニュースで野党が取り上げられることが非常に少ないんです。舛添要一前都知事の公私混同問題にしても、“アイドルグループ嵐の櫻井翔の父親、桜井俊氏が擁立されるのでは”というニュースでかき消されました。この発信元は官房長官周辺との話もありますからね」(同)

 さらに、党内の引き締めにも余念がなく、「9月中旬に内閣改造と自民党役員人事に着手する予定を示し、今回の参院選での貢献度も反映させるとあって、立候補者以外も手を抜けない状況を作り出しています」(同) 今後、「さらに手を打ってくる」(同)と見られるが、選挙戦よりも“策士の一手”のほうが気になる?

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