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パチンコのプロが使う「地味にごっそり玉を出す」技術とは?

現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第29回 パチプロが出禁を喰らう瞬間!「待ち受けていた意外な結末」

 ホールに到着して、クルマを停める場所やいつものコインロッカーに先客がいると、思わず「チッ……」。つい心の中で“いつもの場所”が取られたことが気になってしまいますが、そもそも所有者はホールであることをすっかり忘れている、ポンコツパチプロのアンドレです。

 数年前まで良く見かけたのが「ハンドルをクネクネ」や「親指でストップボタンをチョメチョメ」させてたパチプロです。最近はあまり見かけませんですのう。あれは何をやっていたのかと言うと、プロ用語で「技術介入」と呼ばれるモノ。大当たり中のアタッカーが閉まる寸前に玉をたくさん入れて出玉を増やす「ひねり打ち」や、右打ち中の電チューが開いたタイミングだけ玉を打ち出して、ムダ玉を節約する「止め打ち」などがあります。

 いずれのテクニックも1回あたりで儲かるのは数円から10円分程度。しかし1日中これを繰り返すと、数千円から1万円分以上の出玉となって上乗せされます。もちろん本来の稼ぎに加えて、です。テクニック自体は大昔からあるものですが、この数年は若者を中心にゲーム感覚で腕前を競うような流行ぶりでした。

 しかし派手にやりすぎるとホール側は大赤字です。そういう技巧派プロが玉をバリバリ増やしていると、従業員がひっそりと背後に立ち、厳重注意や最悪の場合は“出入り禁止”にしてしまいます。プロ側からすれば不正行為をしているわけではないと主張しますが、店の敷地内には管理権があるので、法律的には店の意向に従うしかありません。パチンコメーカー側も、そういった小技テクが効きにくい機種を作るようになってきています。

 そんな流れで露骨なクネクネ打法は減りましたが、ネチっこさが身上のパチプロはそう簡単に諦めません。うるさく言われないホールまで遠征したり、怒られるかどうかのギリギリラインを探りながらちょっとずつ打ってみたり。わしは年齢的な衰えに比例して小技テクに頼ることが減ってきましたが、「ここぞ!」という場面には頑張ってヤル気を出すこともあります。

 先日とあるホールで新台入替がありました。わしの狙い目は『CRF.夢福神』です。地味なスペックですが、手堅く勝てて安定感がズバ抜けているから、最近はコレばっかりです。打ち始めてすぐに当たって、ジリジリと持ち玉を増やしていきました。……と言っても甘デジなのでチマチマですけどのう。序盤は普通にハンドルを握っていましたが、右打ち中はデジタル回転がとても遅いのでちょっと退屈。少しだけ止め打ちを試してみます。

 あまりシビアにやって目をつけられてもマズイので、ラフな感じでアバウトに。その代わり指先アクションはフェザータッチ。ハンドルをギュッと握っているように見せかけて、紙1枚分だけ浮かせるのです。それもハンドルの裏側の見えない位置で。

 しかし実は止め打ちで玉を増やすと、ホールに導入されている「計数管理コンピューター」には筒抜け。なので、指先の動きをごまかしたところであまり意味はありません。あくまで周囲に目立たないよう、身を潜めているつもり(笑)。

 すると、開店から30分ほどで案の定“白服カットイン”です。事務所の管理職従業員がシマの端からこっちを見ています。これだけならまだ黄信号。この時点で攻略打ちをヤメれば怒られません。それと、わしの隣には同業の有名パチンコライターさんが偶然にも座っていました。わしのようなヨボヨボスタイルではなく、ガッチガチの実力派なので、マークされているのは彼なのかも。そうに違いない。

 打ちっ放しにすると白服はいなくなり、止め打ちを始めるとまた背後に張り付く。それを10回くらい繰り返したところで白服がついに動いた!!

 詰め寄る白服、隣の凄腕プロ危うし……と思ったら、わし!? 「これ以上、止め打ちをすると退店していただきます」

 白服はそうつぶやくと去って行きました。どうやら凄腕プロではなく、わしのヘタッピ技がバレていたようです。あぁ勘違い。顔から火が出るほど恥ずかしい。結局、数時間後に止め打ちしなくて済む別機種に移動しましたが、白服はわしの後を付かず離れずマンツーマン尾行。レッドカードを受け取る前に帰ったほうが良さそうやのう。

 収支はプラスでも完敗気分。まだまだ修行が足りんようです……。

■アンドレ プロフィール
1967年大阪府生まれ。パチンコメーカーや直営店が数多く存在する名古屋を拠点に『パチンコ攻略マガジン』の専属ライターとして活躍中。パチプロとしての長い経験や知識に加え、幅広い業界人とのパイプを生かした多角的な分析が得意。

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