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太平洋沖 史上最大M10巨大地震「日本沈没」戦慄シミュレーション vol.1

[週刊大衆12月17日号]

さる11月21日の地震予知連絡会(予知連)で、驚愕の研究成果が報告された。東北大学大学院の松澤暢教授(予知連副会長)が、東日本大震災を引き起こしたM(マグニチュード)9の30倍以上のエネルギーを持つ「M10巨大地震」発生の可能性を指摘したのだ。

世界最大の地震は1960年に南米チリ沖で発生したM9・5の巨大地震。これまで人類はM10の地震を経験していないとされるが、それが絶対起こらないといいきれないことを、我々日本人は学んだばかり。
「東日本大震災が起きるまで、この地域ではM8級の地震しか起きないとされてきました。しかし、東日本大震災はM9。常識は覆りました」(地震学会関係者)

松澤教授は、その反省から今回、公表に至ったというが、M10地震とは、いったい、どのようなものなのか。

巨大地震は主に海溝沿いの断層が破壊されることによってもたらされるが、松澤教授は、日本海溝と千島・カムチャツカ海溝に至る全長3000キロの断層がすべて破壊されて、60メートル滑ると、M10の地震になると想定。

さらに上のM11級になると、恐竜が絶滅した原因ともいわれる、小惑星衝突のエネルギーに匹敵するという。そうなった場合、地球そのものが瀕死の状態となり、想定不可能だ。

そのことから、松澤教授はM10級を「地球で起こり得る最大規模の地震」と規定する。

琉球大学名誉教授の木村政昭氏も、こう説明する。
「古代の化石など地質学的に見れば、M9クラスでは説明できない地殻変動があったと考えるほうが自然。理論的には、これからも起こり得ます」

梅田康弘京都大学名誉教授も「起こらないという保証はない」として、こう続ける。
「自然界には、10回起きたら、それを一つ上回る規模のものが起きるという"法則"があります。20世紀にM9クラスの地震は計6回発生しました。この法則に従うなら、あと4回、M9クラスの地震が起きると、M10の地震が発生することになります」

M10巨大地震の震源域として想定される日本海溝は昨年、3・11の東日本大震災をもたらした元凶。このとき、日本海溝に沿い、南北500キロにわたって断層の破壊が進んだが、日本海溝と北側の千島海溝との接続部分が現在も地震空白域となっている。このため、かねてより、北海道釧路沖での巨大地震発生が予想されていた。

そこに出てきたのが今回のM10巨大地震発生説だ。
「M10クラスになると、東日本大震災の際のような数百キロに及ぶ海底プレートのズレが、同時に10本以上起きると推定されます」(前出・木村名誉教授)

日本海溝は南の伊豆・小笠原海溝へと続いている。つまり、釧路沖で単発的に地震が発生するだけでなく、伊豆沖にまで繋がる断層が同時多発的に崩れ、東日本大震災の30倍以上のエネルギーが日本の太平洋岸を襲う恐れがあるのだ。

では、そのとき、日本列島はどうなるのか――。

まずは予想震度。東日本大震災では宮城県の栗原市で震度7を記録している。
「東京でも当然、それくらいの揺れは覚悟しなければなりません」というのは、科学ジャーナリストの大宮信光氏。

振り返れば、同じく震度7を記録した阪神大震災(1995年)では阪神高速の高架やビルが倒壊した。
「ただし、計測震度6・5以上はすべて同じく震度7とカウントされます。たとえば東京スカイツリーも、計測震度の限界を超えて耐震設計がなされていなければ、倒壊する恐れがないとはいいきれません」(同)

しかも、松澤教授の想定によると、揺れが20分から最大で1時間続く可能性があるという。震度7の激しい揺れが、それだけ続いたら"万事休す"である。

高層ビルの上層階では揺れがさらに加速され、倒壊の恐れも生じる。また、市街地では揺れの最中に火災が発生。激震と猛火に包まれることになる。むろん、交通機関など一瞬のうちに麻痺してしまう。

だが、それよりも恐ろしい事態が待ち受けている。
松澤教授は「揺れがおさまる前に津波の来る可能性が高い」というのだ。

ある自治体の防災担当者は苦しげな顔で、こういう。
「揺れている間は、落下物から身を守るために安全な場所を確保しておくのが鉄則。しかし、その間に津波に襲われたら……逃げ場はありません……」

12月15日公開のvol.2に続く・・・。

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