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太平洋沖 史上最大M10巨大地震「日本沈没」戦慄シミュレーション vol.2

[週刊大衆12月17日号]

東日本大震災の場合は最大で21・1メートルの津波が確認されている。M10級の巨大地震発生時には、どうなるのか。松澤教授は明確な答えを出していない。
「というのも、津波と地震の大きさは単純に比較できず、たとえば、明治時代に三陸地方を襲ったM6・8の地震でも多くの犠牲者を出しているからです。ただし、巨大津波が発生する条件はいくつかあり、想定されるM10の巨大地震発生のメカニズムを考えると、東日本大震災のときを上回る津波が押し寄せる可能性はあります」(前出・大宮氏)

すでに政府は3・11の教訓を踏まえ、巨大地震発生時の津波被害を想定。東京湾に津波が押し寄せ、荒川の上流方面へ遡行することも考えられているという。
「たとえば、北区の岩淵水門付近で堤防が決壊し、東京メトロ南北線(地下鉄)の駅構内に水が流れ込む危険性も指摘されています」(政府関係者)

"首都水没"の戦慄が待ち受けているというのだ。
「大阪も例外ではありません。津波が淀川を遡行し、梅田の地下街も水没の危険に晒されるでしょう」(同)

まさに未曾有の危機に見舞われるのだが、むしろ戦慄すべきはここからだ。
「たとえば、お盆に水を入れ、波立たせると波がお盆の縁と縁の間を行ったり来たりします。M10級巨大地震のパワーであれば、太平洋上で同じ現象が起きる可能性があります」(大宮氏)

つまり、津波が反復して沿岸部を襲い、津波が何日も続く恐れがあるという。さらに、「巨大地震が、ほかの海溝(断層)や列島内部の活断層に刺激を与えて、別の地震を誘発することも想定されます」(同)

たとえば、琉球海溝沿いの断層が破壊されるケースでは、津波が対馬海峡を越え、日本海側に押し寄せることになるという。
数日間続く津波が太平洋岸のみならず、日本海側にも大打撃を加えるのだ。そう、"原発"が立ち並ぶ沿岸部をだ。

現在、稼動中の原発は福井県の大飯原発のみ。だが、施設内に活断層の存在が指摘されている同原発のメルトダウン危機はもちろん、「稼働していない原発も、使用済み核燃料などが冷却できなければ大惨事になるのは、福島第一原発4号機で明らかです」(全国紙社会部記者)

日本中で、一斉に原発が火を噴く事態もあるのだ。しかも、こうした事態に「行政では予算的に見て対応は難しい」(前出・政府関係者)というのが現状。

まさに地獄絵図。ただ、「こうした規模の地震は、あくまで理論の域を出ないものであり、我々人類が存在している間に起きるか否かということは、また、別の議論が必要でしょう」(木村名誉教授)

恐怖のシミュレーション。それが、現在を、そして未来を生きるための知恵に繋がることを願おう――。

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