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ゴーマン中国が下した「12・17北朝鮮ミサイル発射指令」 vol.1

[週刊大衆12月24日号]

北朝鮮が、再び"狂犬国家"への道を歩もうとしている。
「国際世論の猛反発にもかかわらず、北朝鮮はまたまたミサイルの発射を宣言。もし、これを許せば北朝鮮は、これまで同様、"狂犬"に逆戻り。次は核実験へと一直線、東北アジアの軍事バランスは一気に崩れるでしょう」(防衛省関係者)

その太平の夢を破る一発の轟音・ミサイルを、北朝鮮は12月10日から22日の間に発射すると宣言。
「北朝鮮は今回のロケット発射を、4月に失敗した前回(発射後1~2分ほど飛行した後、空中爆発)と同じ"人工衛星の打ち上げ"と強弁しています。ですが、実際は長距離弾道ミサイル(大陸間弾道弾)の発射実験そのものです」(同)

北朝鮮は、これにより国家としての存在感を国際社会にアピール。
「同時に、先代・金正日の"遺訓"――長距離弾道ミサイルと核兵器の開発――を忠実に守り、進化させたとし、金正恩第1書記の威光と求心力を高めたいとの狙いが見え見えです」(国際問題評論家・井野誠一氏)

そのXデーは昨年12月17日に死去した先代・金正日総書記の一周忌当日が、有力視されている。
「この日、日本は衆議院議員選挙投票日の翌日。対北強硬派の安倍自民党政権誕生が有力視されており、ミサイル発射は同政権への揺さぶりの意味も強く込められていると見ています」(前出・防衛省関係者)

この暴挙に、国際社会からは非難の雨アラレだ。

まずは、北朝鮮長距離ミサイルの最大の標的・米国。即座に、米国務省報道官が「地域の平和と安定を脅かす極めて挑発的な行為だ」と強く非難し、発射計画の撤回を強く要求。

日本側も即座に反応、野田佳彦首相は「断固とした対応を取らざるを得ない」と強調、日朝協議の開催は困難とした。

また、首相はミサイルの日本域内落下に備え、破壊措置準備命令を出すよう森本敏防衛相に厳命。同防衛相は即座に、自衛隊に「ミサイルは4月と同じ方向、弾道(黄海→東シナ海→フィリピン沖)を取ると考えられる。前回と同様の態勢を取れ!」と命令し、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)やイージス艦の配備を指示。
「PAC3は、沖縄の4カ所だけでなく、首都圏3カ所にも配置。また、沖縄の与那国島などに約700人からなる自衛隊の精鋭部隊も配置するなど、厳戒態勢に入りました」(軍事評論家・神浦元彰氏)

外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長は日米韓の3カ国緊急会合に臨み、対応を協議。3カ国はミサイル発射に「強い懸念」を示し、国連安全保障理事会決議や4月の安保理議長声明に反するこの事態に、国際社会が断固とした行動を取る必要性を確認した。

潘基文国連事務総長も、「国際社会の強く団結した姿勢に挑むもの」とした4月の声明の姿勢は変わらないとし、「強く自制を求める」と激しい怒りを示した。

ミサイルの2段目が自国の東方沖に落下するとされるフィリピンも発射を控えるよう強く求め、米国と連携し、態勢を整えている。

国際社会が一丸となった"北朝鮮包囲網"だが……。
「それが、ここにきて、北朝鮮に最大最強の影響力を持つ中国が及び腰に。言葉を換えれば、北朝鮮のミサイル発射を、まるで支援するかのごとき動きを見せ始めたんです」(中国事情通)

これまでの胡錦濤体制下では、対北朝鮮経済制裁に参加するなど、日米韓と共同歩調を取ってきた中国。

習近平指導部となったいま、対北朝鮮外交は明らかに転換してきたという。
「たとえば、前回4月13日のミサイル発射前に、当時の中国外務省報道官は"重大な関心を持ち、憂慮している"とのコメントを発表しました。ですが、習新体制では、"憂慮する"との言葉は使っていません。そして、"(北)朝鮮には宇宙空間を平和的に利用する権利がある"と、北朝鮮擁護のコメントまで発表しています」(前同)

習近平指導部は、対北朝鮮外交の舵を大きく切ったのだ。

中国事情に精通するジャーナリストの宮崎正弘氏がいう。
「習総書記は一昨年、朝鮮戦争への中国義勇軍参戦60周年に合わせて、"中国国民は、両国国民と軍隊が血で固めた偉大な友好を忘れたことがない"との談話を発表しました。この北との"血の友誼"表現は、近年、中国指導部は避けていた言葉。それを習氏はあえて使い、北朝鮮との親密な関係を強調していました」

12月18日公開のvol.2に続く・・・。

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