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崩落事故 中央道 笹子トンネルだけじゃない!日本全国 高速道路激ヤバ危険地帯 vol.2

[週刊大衆12月24日号]

メンテナンスも事故対応もままならないのでは、危なくて高速道路を使えたものではないが、前出・渡辺氏は、特に首都高の老朽化の危うさを指摘する。
「首都高の中でも、特に『1号羽田線』(66年開通。運河が多く塩害も)、『都心環状線』(67年開通)は古いから要注意でしょうね」

首都高速道路会社によれば、02年度以降に見つかった首都高速の損傷個所は約26万件(今年3月現在)。そのうち、09年度末時点で補修が必要な個所は約10万件。これは4年前の約2倍で、経年劣化は加速度的に進んでいるのだ。

ところで、渡辺氏が特に首都高に注目するのは、老朽化以外にも問題があるからだという。
「実に約9割(ほかの高速道路の平均は約4割)が高架で、一度崩落しようものなら、その被害は一般道の比ではないからです。おまけに、首都圏を通っていることから交通量が格段に多く、それは大型車も同様(他の高速の約2倍。一般道の約9倍)で、そのぶん、経年劣化も激しいのです」と、さらなる危険を指摘する。

そんな首都高の中で特に危険な地帯として参考にしたいのが、首都高速道路会社が今年5月、大規模改修の検討対象にあげた以下の路線区間。「外観などから、緊急を要する」と、管理会社自身が認めていると思われるからだ。

1号羽田線の「芝浦~大師橋」(約14キロ)、都心環状線の「日本橋付近・飯倉など」(約15キロ)。その他、3号渋谷線の「谷町JCT~用賀」(12キロ)、4号新宿線「千代田トンネル~高井戸」(14キロ)、6号向町線「江戸橋JCT~堀切JTC」(11キロ)、7号小松川線「両国JTC~谷河内」(10キロ)。

この首都高に次いで、危険と見られているのが「阪神高速道路」だ。
「開通年が64年と、首都高の62年に次いで古いですから。ただし、高架は首都高ほどないし、交通量も3割少ない。それでも、09年度末時点で損傷個所は約3万カ所で、気になるのは、その4年前に比べて3・6倍にもなっている事実です」(前出・国交省詰め記者)

さらに、プロのドライバーから見た場合、"危険地帯"の要因は老朽化だけに止まらない。急な下り坂が長く続いてスピートが出やすい、カーブが極端にきついなど、高速道路の構造そのものに問題があると思われるケースも多くある。

自身が現役のトラック・ドライバーでもある、交通ジャーナリストの長野潤一氏が解説する。
「古い高速道路は、いまほどトンネルや高架橋の工事技術が進んでないぶん、既存の地形を縫うように建設せざるを得ず、それだけ急カーブやアップ・ダウンの激しい箇所が多い。結果、危険箇所も多いといえます」

高速道路は一見、平坦に見えるが、山国である日本は坂道がけっこう多い。設計そのものが古い中央高速のほか、「東名高速道路」、「名神高速道路」、「中国自動車道」などでは、4~6%の急勾配と最小300Rのカーブが複合されていて、特に雨の日などは非常に危険だという。

12月23日公開のvol.3に続く・・・。

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