日刊大衆TOP 社会

崩落事故 中央道 笹子トンネルだけじゃない!日本全国 高速道路激ヤバ危険地帯 vol.1

[週刊大衆12月24日号]

「ボクは3・11の東日本大震災以降、なおさら道路インフラのメンテナンスは早急にやらないとヤバイと警告していた。だけど、国交省(国)は腰を上げなかった。結局、この国は人が死なないと動かないんですよ!」

こう怒りの声をあげるのは、技術士で危機管理ジャーナリストの渡辺実氏。

これは、12月2日に発生した、山梨県大月市の「中央自動車道」笹子トンネル内で天井板が崩落し、9名が亡くなった事故に言及してのことだ。

笹子トンネルは1977年に開通。同道路を管理する中日本高速道路(以下=中日本高速)は今回、事故について建設から35年経ち老朽化していたこと、それにもかかわらず、メンテナンスの検査不備があったことを、すでに認めている。

渡辺氏が続ける。
「中日本高速に責任があるのはむろんだが、監督する国交省が厳しく指導していれば防げたかもしれない。彼らは作ることには熱心だが、経年劣化に伴うメンテに対する意識は非常に低い。ところが、わが国の高速道路の多くは60~70年代に作られ、それはいま一斉に更新期を迎えているんだから、同じように危ないトンネル、高速道路本体はたくさんあるということです」

今回事故があった笹子トンネルを管理する中日本高速、それに東日本高速、西日本高速が管理する高速道路の総延長は約8700キロ。実に、その36%の区間が建設から30年以上経つ。

特に老朽化が目立つのが、東京を中心に延び、とりわけ重要な役割を果たしている東日本高速の「首都高速道路」。なにしろ開業から50年を越え、実に全体の5割が30年以上の"年代物"なのだ。

というわけで、以下、日本全国の高速道路の"危険地帯"を緊急検証してみた。

まずは、なんといっても、今回の笹子トンネル同様、建設からかなりの年月が経ち、かつ、同じ「つり天井式」のトンネルだ。

同じ中日本高速が管理する該当トンネルは、東名高速道路・都夫良野トンネル(神奈川県)と、中央自動車道・恵那山トンネル(長野県-岐阜県)。都夫良野は69年、恵那山は75年の開通。「首都高」では、1号羽田線の羽田トンネルが挙げられる。こちらは笹子トンネルより、さらに11年も古い64年の開通だ。
「さすがに国交省も、これはヤバイと、これらのトンネルについて緊急点検を指示し、"異常なし"としています」(国交省詰め記者)

だが、交通問題に詳しいジャーナリストの寺澤有氏は怒りを露に、こういう。
「彼らの言い分は信用できません。なぜなら高速道路上の危険物の撤去さえ、まともにできないからです」

02年5月、寺澤氏は中央自動車道の八王子IC付近をバイクで走行中、事故車の落下物でタイヤがパンクして転倒、負傷した。
「私が通過したのは、まだ事故処理中のことでした。私が転倒するのを見て落下物を除けておきながら、中日本高速を相手に私が起こした裁判では"広い高速道路なので手が回らない"と責任回避に終始したくらいですからね」(寺澤氏)

12月22日公開のvol.2に続く・・・。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.