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総選挙ウラ側ワイド橋下徹「石原慎太郎ポイ捨て」で高笑い vol.1

[週刊大衆12月31日号]

「私は、今週末の16日に解散をしてもいいと思っています」

11月14日、野田佳彦首相が、その2日後の解散をこう約束し、実現させてからの30日間。各党の候補者たちは東奔西走して、恥も外聞もなく"就職活動"に勤しんだ。

党を割る者も続出。雨後のタケノコよろしく、新党が乱立し、現行制度下では最多の12党が候補者を擁立した。この間、政界に渦巻いていたのは、信義ではなく保身と野心。呆れるばかりの総選挙、そのウラ側をお届けしよう。

※※
「選挙戦は、これから後半に突入するが、維新は完全に負けている。自民党が圧勝だ!」

投開票日まで1週間を切った12月10日、大分市内の街頭演説で、こう"完敗宣言"をしたのは、誰あろう橋下徹・日本維新の会代表代行だ。

今秋には「400人擁立、過半数獲得」と息巻いていた維新の会だが、その勢いはどこへやら。橋下氏に近い維新の会関係者が、このトーンダウンの裏側を明かす。
「今夏に安倍晋三氏の取り込みを画策するも、袖にされた橋下さんは、東京都知事を辞し、新党・太陽の党を設立した石原慎太郎氏と接触。その人気を当て込み、代表に擁立しました。ところが、それ以後、維新の女性人気が急落。過去に高齢女性を蔑視する"ババア発言"で世論を敵に回した石原氏と手を組んだことで、女性が一気に離れ、失速に繋がったんです」

選挙期間中、橋下氏は、「こんなはずじゃなかった。もっといけたはず……」と、"読み"を外した悔しさを洩らしたというが、泣き寝入りする男ではない。早くも維新の会の内部では"石原ポイ捨てすべし"の声が高まっているというのだ。

「石原氏は、浮動票集めを期待されただけの"ハリボテの代表"。用済みとわかれば、使い捨てされる以外にないんですよ。橋下さんは、最後の最後まで、石原氏に請われ続けても衆院選に出馬しなかった。"この選挙には我関せず"というスタンスが根底にあり、石原さんを利用することに終始しました」(前出・維新の会関係者)

政治評論家の浅川博忠氏も、その絶妙な立ち位置をこう指摘する。
「橋下氏にとっては、当選議員が少なくても"代表ではない"という言い訳はできるでしょうし、逆に大勝すれば"自分の存在が大きい"と主張できる絶妙なポジションにいるわけです」

まさに"策士"の芸当。自らの保身を担保したままで、衆院選という"壮大な実験"を完遂。出馬を狙う来夏の参院選へ盤石の態勢で臨むべく手筈を整えたというのだから、高笑いが聞こえてきそうだ。

さらに、その存在感は中央政界でも圧倒的だ。他党の選対幹部でさえも、「石原は不要。ボケてるでしょ」と哄笑し、突出した橋下人気を認めるのだ。
「維新の会は、代表代行である橋下氏の人気で持っているというのが、永田町の共通見解ですよ」(前同)

全国の応援演説でも"集客力"を見せた橋下氏。
「松井一郎大阪府知事(維新の会・幹事長)が京都へ街頭演説に出向いたときには、ギャラリーは20人いるかどうか。ほかの候補者となると無名な人がほとんどで、2ケタにも届かない。ところが、橋下氏が遊説に行くと、到着前から500人が待機。姿を見せると聴衆は1000人以上に膨れ上がるのが、いつもの光景です」(夕刊紙デスク)

党内では、"代表復帰"のラブコールも噴出中。
「維新の会を立ち上げたのは橋下さん。次の選挙はトップで戦ってほしい」(別の維新の会候補者)

そもそも、橋下氏を慕って集まってきたのが、維新の会のメンバーたち。候補者の公募を実施した際、応募資格には、"維新八策(党の綱領)に100%賛成する方"という条件があった。
「維新八策として、脱原発やTPP(環太平洋連携協定)参加などの政策が掲げられていましたが、それが石原の太陽の党との合流で骨抜きになった。改めて応募資格を読み直すと、心に虚しく響きます。次の選挙は、理想を曲げずに貫きたい」(前同)

代表であるのに、党の衆院選公約に明記された解雇規制の緩和や最低賃金制の廃止について記者に問われると、「知らない。なんて書いてあるの?」と仰天の返答を口にした石原氏。

そんな状態で党代表を務められないのは自明の理。来夏の参院選、橋下氏は覚悟を決め、維新の顔となるのか?

12月25日公開のvol.2に続く・・・。

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