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道路、鉄道、原発もガラガラ崩れる…中国「激ヤバ ポンコツ技術」最新実態 vol.1

[週刊大衆12月31日号]

12月3日、9人が死亡した中央自動車道・笹子トンネル(山梨県大月市)における天井板崩落事故は、ここにきて人災の可能性も指摘され始めている。
「天井板はトンネル天井から吊るされたボルトで支えられていたんですが、それは強度の弱い接着剤で固定されていただけ。08年に米国で同じような事故が起き、補修、点検の必要性が指摘されていたのに、なんら対策を取ってなかった。安全対策が十分でなかったのは明らかです」(取材した国交省詰め記者)

徹底した真相の究明と今後の安全対策が急がれることはいうまでもないが、来日20年になる通訳兼ジャーナリストの朱有子氏は、今回の笹子トンネル事故に関して、それでも日本はまだまとも、と話す。
「今回の事故が連日大きく報じられ、責任追及もされている日本に対し、中国では、人災と思われる交通関係の死亡事故が、連日数えきれないほど起きていると思われるのに、ほとんど報道すらされない。だから、中国人は本音では、高速道路も鉄道も地下鉄も怖くて使いたくないというのが実情なんです」

中国のそうした事故といえば、真っ先に思い浮かぶのは昨年7月、浙江省温州で死者40人以上を出した高速鉄道事故だろう。

落雷で停止した列車に、別の列車が追突。結果、先頭列車の4両が高架橋から25メートルも落下する大惨事となった。
「中国政府は最終的に、列車運行管理システムに重大な欠陥があったことを認めましたが、『人民日報』をはじめとする政府系4大紙や主要テレビ局は、当初まったく報じませんでした。また、事故原因の解明に必要不可欠な先頭車両の運転席は現場に埋められ、"証拠隠蔽"が図られました。大事故ゆえ、国民がネットでこの事実を流したため、さすがに政府も無視できず、表面化した珍しいケースです」(前同)

日本、ドイツ、フランスなど外国の高速鉄道技術のコピーを寄せ集め、ごく短期間に開発。国威発揚的な意味合いばかりが強く、安全性はまったくというほど疎かにされていた。

しかも、同時期に並行して中国各地で高速鉄道建設が急がれた結果、社員の人材教育も追いつかなかったゆえの、まさに人災事故だったと見られているのだ。
「約3カ月後、同じような追突事故が今度は上海市地下鉄で起き、300人近くが重軽傷を負いました。これも大都市の事故で、当然市民がネットで騒いだため、一部の中国メディアでは報じられました。ですが、政府はできれば闇に葬り去りたいのが本音。そのため真相究明はされず、温州の事故は教訓にならなかったんです」(同)

ただし、こうした中国の交通関係事故の主な原因は、実は安全面の杜撰さ以前のレベルと指摘するのは、日本の中国専門紙『チャイニーズドラゴン』主幹の孔健氏だ。最近、出版した『中国人には、ご用心!』(三五館刊)でも、次のように指摘している。
「ひと言でいえば"手抜き工事"。ワイロ政治が横行した結果、権力者が大きく"中抜き"。業者も儲けないといけないから、そのシワ寄せが材料費、現場作業員の賃金などにくる。強度の低い安いコンクリート、鉄筋などが使われる。

低賃金で作業員の労働意欲は低く、たとえば、ちゃんと溶接しないなどの手抜き工事が拍車をかける。万一、事故が起きても、その責任を問われるのを恐れ、ワイロをもらった権力者が政治力を使って揉み消す。救いようのない悪循環」

いわゆる"おから工事"の横行だ。
以下、その驚くべきポンコツ技術の実例を見ていこう。まずは交通関係から。

11年5月、中国の新聞社などは〈南京-杭州を結ぶ高速鉄道の施行業者が、本来8ミリないといけない鉄筋の直径を5・8ミリに誤魔化していた〉と報じた。
「これは線路の両脇の保護壁用の鉄筋とのことでしたが、主要部分も同じように"節約"されていると見るべき。ゾッとしました」(全国紙外信部記者)

その3カ月前には、中国の高速鉄道網建設の指揮を執っていた鉄道局局長・劉志軍氏が汚職で失脚した。
「江沢民の後ろ盾で鉄道トップになった男です。しかし、劉局長の下で使用された高速鉄道のコンクリート枕木のコストは異常に安く、わずか2~3年の使用にしか耐えないともいわれます。そのことを知った胡錦濤国家主席は、自分の政権下で大事故が起きて責任を問われるのを恐れ、劉の首を切ったといわれます」(前出・朱氏)

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