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付け焼き刃だった安倍の「憲法論」

[週刊大衆4月22日号]

先月30日、国会で奇妙な「憲法クイズ」が行なわれた。民主党・小西洋之助参院議員の質問だ。

小西「総理は日本国憲法において、包括的な人権保障を定めた条文が何条か知らないという理解でいいか」

安倍「これは大学の講義ではないんですよ」

小西「日本国憲法の何条ですか」

安倍「まずですね、あまり人を指差さないほうがいいですよ」

さらにクイズは続く。

小西「総理は芦部信喜さんという憲法学者をご存じですか」

安倍「存じあげません」

小西「知らない?」

安倍「私は憲法学の権威でもございませんし、学生だったこともございませんので、存じあげません!」

これには委員会の自民党席からも「あちゃ~」の声が上がった。

「包括的な人権保障を定めた条文」の正解は13条。自民党の改憲草案では、現行の「公共の福祉に反しない限り保障する」が「公益および公の秩序に反しない限り」となっている。
しかし、これでは言論、報道、信教の自由が「公の秩序に反すれば」規制できるし、戦時での統制の可能性も出てくる。小西議員は、その質問をしようとしたのである。

また、芦部信喜氏は憲法学の大権威で、著作は大学の教科書にもなっている。安倍さんは成蹊大法学部卒で、憲法改正を唱えている以上、知らないほうがおかしい。

改憲派の自民党幹部は、小声でこういった。
「13条も芦部さんも知らないなんて、王・長嶋を知らずに野球解説をするようなもの。もし石破さんが首相だったら、立て板に水で答弁しただろうけどね。これでは先が思いやられるよ」

別の中堅議員も、こう嘆息する。
「安倍さんは全部、耳学問。アベノミクスだってブレーンの浜田宏一氏や竹中平蔵氏の受け売りです。いまのところ、円と株が好調だからいいものの、国会答弁をよく聞くと、同じことの繰り返しですからね」

日本の将来が「耳学問」にかかってるとは恐ろしい。

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