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プーチンと習近平"蜜月関係"の思惑

[週刊大衆4月15日号]

22日、就任後の初外遊でモスクワを訪れた中国の習近平国家主席。そのときのプーチン大統領の異常な歓待ぶりに世界中が驚いた。なにしろ、プーチン大統領は会談前の会見で中国を、こう持ち上げていた。

「ロシアと中国は国際社会で重要な影響力を持つ大国で、国連安保理の常任理事国。また、世界の経済大国でもあり、両国の戦略的パートナーシップは二国関係として重要なだけでなく、グローバルな意義も持つ」

「国連やG20、BRICS、上海協力機構、APECなどの多角的枠組み内で、ロシアと中国はともに努力し、世界の平和と安全、世界の安定と発展に重要な役割を果している」

これに対して、習主席も、「中露関係は、我々の関係が始まってからすべての歴史の中で、最良の時期となっている。プーチン大統領と私は性格が似ている。私たちは最良の友人だ」と応えている。

両首脳は、天然ガスの輸出入や経済交流の合意だけでなく、ロシアから中国への武器輸出について、現在の総額1000億ドルの取引を1500億ドルに増やすことも合意している。

かつては社会主義路線を巡って一触即発の関係で長年、冷ややかだった両国。この蜜月ぶりはなぜか?
「日本が急接近させたといっていいでしょう」と、外交関係者が、こう分析する。
「第一が、日本のTPP参加です。TPPは米国の中国封じ込め戦略。最初は米国と10の弱小国連合でしたが、日本の参加で経済版中国包囲網ができました。一方、ロシアもヨーロッパのEUから弾き出されていて、経済的な出口が狭まっている。だから、かつて反目し合っていた中国と手を組むことにより、経済的にも軍事的にも対抗できる陣形を組んだのです」

もちろん、領土問題もある。プーチン大統領は北方領土問題解決には一定の理解を示しているが、すんなりと日本に返す気はない。

場合によっては尖閣諸島の領有を主張する中国と連携して、日本に圧力をかける可能性もある。日本もウカウカとしていられない。

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