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安倍さんの非情な参院選候補者選び

[週刊大衆4月8日号]

高支持率の勢いのまま、7月の参院選に大勝し「ねじれ国会」解消を目論む安倍政権。是が非でも勝つために候補者選びも慎重だ。

そんななか、"夢よ、もう一度"の前回落選ベテランたちから、不満の声が上がっている。
「安倍さんにとって、07年の参院選大敗が首相退陣のきっかけだったから、7月は政治生命と政権延命のカギなんです」(選対担当者)

それは、今月半ばまでに揃えた候補者を見ればよくわかる。選挙区候補45人中、新人27人の主な出身内訳は、首長、地方議員は15人(前回8人)、官僚出身6人(前回1人)。前回は経営者9人、学者、研究者5人だが、今回はゼロだ。
「これは知名度のある学者やタレントで票を稼ぐ必要はない、という判断です。この手の人は議員になっても働かず文句ばかりいう。一方、首長や当選回数の多い地方議員は、選挙区の知名度が高いし、即戦力になる。何より、官僚議員は後輩がいる官庁にニラミがききますからね」(事情通)

一方、比例区も強力な支持母体がある候補に絞っている。日本医師連盟の羽生田俊氏、全国農政連の山田俊男氏、全国郵便局長会の柘植芳文氏といった具合。
「自民党は各支持母体に"今回は長期政権ですから"と圧力をかけている。医師連盟は民主党政権時代に"浮気"したから、今回は恭順の意を表している。TPPに反対している全国農政連には、安倍氏自ら"農業と食は断固守る"と約束してシバリをかけた。郵便局長会は、これまで郵政民営化反対で国民新党と共同歩調を取ってきましたが、国民新党の自見庄三郎氏の自民復党希望を拒否して、郵便局長会へ脅しをかけました。今後、比例区には建設関連団体など各種業界団体の推薦候補が出てきます」(前出・選対担当者)

なんのことはない、かつての自民党の業界団体選挙の復活。前回惜敗した候補者に対しては、「組織票があるの?」で一発選別だ。

出馬を断念したあるベテランは、「自民党には情がない」と嘆くことしきりだ。

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