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TPP参加表明が日本を分断!安倍内閣VS農協「全面戦争地獄絵図」 vol.1

[週刊大衆4月8日号]

平成の開国か、はたまたニッポン壊国か――で揺れていたTPP問題が、一歩大きく踏み出した。
「3月15日午後6時、安倍晋三首相は、みずから記者会見をセットして"(TPP交渉参加は)未来の繁栄を約束する"とし、"本日、TPP、環太平洋パートナーシップ協定に向けた交渉に参加する決断をした"と宣言。国論を二分していたこの問題に、強力なリーダーシップを発揮しました」(全国紙政治部デスク)

江戸時代末期、外国人排斥を謳った攘夷派と、片や鎖国政策に終止符を打とうとした開国派の争いと同様、国家百年の大計に決然と断を下したのだ。

全国紙経済部記者が解説する。
「TPPとは"環太平洋経済連携協定"とも呼ばれ、太平洋に接する国々で結ばれる協定。2国間の自由貿易協定(FTA)などによくある例外項目は原則認めず、すべての品目に対する関税を撤廃するというものです。全部で24にものぼる分野が交渉の対象となっており、農業、医療、金融、保険など、庶民生活全般に多大な影響を及ぼすと見られています」

たとえば、現在、778%の輸入関税をかけられているコメも、TPPの原則(10年以内に関税を撤廃)が適用される。結果、安い輸入米の前に、国内米は壊滅的打撃を受けそうだ。

東北の農協関係者が怒りをブチ撒ける。
「安倍首相のTPP交渉参加表明は、我々に"死ね"といっているも同然です。一昨年の大震災で、私らの土地は壊滅的ダメージを受けましたが、なんとか皆で力を合わせて"また、コメを作ろう"と頑張ってきたのに……梯子を外された気分で、いまはむなしさしか残りません」

この参加表明を"裏切り"だと憤るのだ。
「昨年末の総選挙では"日本の農業を守る"といっていたのが自民党。それなのに、一任を取りつけた(与党になった)あとにコレでしょ……もう、何を信じていいのやら」(前同)

安倍首相の参加表明を受け、震災で多大な被害を受けた宮城県の農業協同組合中央会も即座に反応。3月15日付で、菅原章夫会長が血涙滴る緊急声明を発表。
〈我々は、これまで「TPPより震災復興を最優先」とするよう、再三、国に訴えてきた。今回の拙速な判断は、日夜、懸命に努力する農業者、漁業をはじめ地場産業の切なる希望や願いを踏みにじる行為でもあり、強い憤りさえ感じる。〉(一部抜粋)

また、同じく15日中に全国農業協同組合中央会(JA全中)の萬歳章会長も抗議声明を出した。
〈総理が極めて前のめりの姿勢で参加表明に踏み切ったことは到底納得できない。全国の農業者とともに、強い憤りをもって抗議する。〉(一部抜粋)

さらには、〈長い闘いになるが、TPPから食と暮らし・いのちを守るため、断固反対の運動を徹底展開していく決意である。〉(前同・一部抜粋)

と全面戦争突入を宣言。時の宰相の決断に全国の農業関係者は総決起となったのだ。夕刊紙記者が話す。
「15日に安倍首相が参加表明をしたあと、すぐに農協は声明を出しました。政府が補助金などで農業を厚遇する、政策面での"手打ち"が確認できていなかったという、何よりの証拠です」

この日まで、推進派と反対派は激しいツバぜり合いを繰り広げてきた。反TPP派によるデモも頻発している。
「3月だけでも、5日には総理官邸前に1000人、12日には東京・日比谷公園に農民ら4000人が大集結。反TPPを叫び、革命前夜の様相でした」

4月4日公開のvol.2に続く・・・。

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