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"御用学者"が明かした「暴走福島第一原発のいま」 vol.2

[週刊大衆4月8日号]

そもそも、2年前の大事故は電源喪失が原因とされる。バックアップが最重要で、一般人は当然、いま、それが十分な態勢にあると思っていたはずだが……。
「確かにそうです。問題だと思います。東電しっかりしろよ、という感じです」

今回の停電が、今後の事故収束に与える影響は?
「直接的な影響はないと思います。ただ、この時期にこの事態が起きれば社会的不安になる。しかも、原因がネズミ一匹とは情けない限りですね」

では、収束には、どのくらいかかると考えるのか。
「収束にはほど遠い。4号機は私も視察しましたが、1~3号機は放射線量が高過ぎて近づけない。しかも、放射性物質はいまもって漏れ出しています。ロボットを使って中の様子を見るのも、これからの話ですが、結局、人間が直に見ないとよくわからない。スリーマイルでは、あまり放射線量が高くなかったので、溶融燃料を取り出し、安置所に移せたが、これも収束でないといえばない。それから考えると、福島第一はどうするかも検討できていない状況です」

ズバリ、何年かかるのか。
「よくいわれる30年では厳しいと思います。チェルノブイリのように石棺式の遮蔽で覆い、そのまま置いておく選択もあり得ます」

まったく収束のメドさえ立たない状況。それでも、澤田氏が原発擁護派として発言を続けるのは、なぜなのだろうか?
「原発は人類のために上手に使うべきというのが、私の考え。核廃棄物を無害化したり、原爆製造への流用をできなくする研究も進んでいます。原発のコントロールは可能で、それを実現するのが科学技術の本質だと思います。それを伝えるためなら、私は捨て石になってもいい」

さて、皆さんは、どう考えるだろうか。

澤田哲生
1957年、兵庫県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、(株)三菱総合研究所に入社。カールスルーエ研究所客員研究員としてドイツに渡る。現在は東京工業大学原子炉工学研究所助教。原子核工学を専門としている。また、原発立地地域の住民や都市の消費者との絆を紡ぐイベント「つーるdeアトム」を主催するNPO法人の代表を務めている。

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