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"党綱領"で見えた民主党の再生不能

[週刊大衆2月11日号]

いまさらながらだが、民主党は"党の背骨"ともいうべき綱領を持たないまま、よくぞ3年半も政権を維持できたものだ。

首相が変われば方針が変わり、野党が強くなれば政策も腰砕け。あげくの果てが大量離党で、総選挙で国民からソッポを向かれた。

その民主党が遅きに失したとはいえ、ようやく党綱領の策定に入った。本誌特捜班が入手した「民主党綱領 たたき台(案)」は、基本的立場、共生社会、正義と公正、幸福のための成長など、6項目に分かれて書かれている。

もっとも、これといって目新しいものはなく、ありきたりの政治文言が並べてあるだけだ。

民主党参院議員がいう。「はっきりいって、ヒラ議員は綱領論議に興味を持っていません。だって本当の敗北理由の分析が、まだ終わってないからです。惨敗の原因をどう解消するのかが先決でしょう。でないと7月の参院選はボロ負けの上塗りになるからです」

党の責任者の細野豪志幹事長も、「常任幹事会では、もっと政権交代の"挫折"を書いてもいいのではないか、との意見がありました。でも、大まかな方向性を書くのが綱領であり、民主党の在り方を考えるきっかけになると思う」と、なんとも腰の引けた説明だ。

そんななかで、特に記者たちの目を引いたのが、「党員は積極的な議論と結論を順守し、健全な党内統治に貢献する」と明記されたこと。政権末期の小沢グループとの対立、離党を懲りてのことだが、党内は「何をいまさら」と冷ややかだ。

民主党幹部が、溜め息混じりで説明する。
「綱領策定もいいが、問題は、議員たちの士気がまったく上がらないこと。このまま、ズルズルと消滅するのではという不安がある。いま必要なのは、何年後に、誰をトップに担ぎ、政権を取り返すのかという具体的なビジョン。たとえば、暫定代表は海江田さんですが、細野さんを代表にして、政権奪取までは代表を代えず、首相としての修業を積んでもらう。それを皆で支えようと……」

いやはや、民主党も未曾有の事態。再生は遠い……。

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