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シニア世代が「台風で死なない」ための3か条

[週刊大衆2016年09月19日号]

シニア世代が「台風で死なない」ための3か条

「8月19日に発生した台風10号は、予測できないコースを進み、各地に河川氾濫、強風、土砂災害など多大な被害をもたらしました。岩手県では11人の命が奪われています(8月31日現在)」(全国紙社会部記者)

 ある意味、今年は台風の当たり年。統計史上初の、太平洋から東北地方に上陸したこの10号を含め、8月だけでも4つの台風が日本に来ている。この調子なら、発生した台風の約17%が上陸している、上陸率の最も高い9月は、いったいどうなるのか? 株式会社ウェザーマップ所属の気象予報士・大野治夫氏は次のように解説する。

「7月から、日本の南の海上の対流活動が活発な状況が続いています。台風が発生しやすい状況は9月も続くでしょう。特にこれからの季節は、発生した台風が日本の近くを通りやすい気圧配置も続く傾向があるので、注意が必要です」

 年を取れば体力も落ち、逃げ足も遅くなるというもの。そこで大野氏に、シニア世代でも「台風で死なない」ための3か条を聞いてみた。

「お住まいの地域に台風が来るなら、従来の災害経験の2~3倍の被害があると想定してください。74人もの死者・行方不明者を出した2014年8月の広島市の豪雨による土砂災害では、通常であれば30分~1時間程度で収まる集中豪雨が3時間も続いてしまいました。想定外の長い時間の集中豪雨が、大災害を引き起こしてしまいました」

 たとえば、近所の川が、これまでの大雨の3倍に増水すると想定してみよう。どこまで逃げれば被害に遭わずにすむのかが、おのずと分かってくるはずだ。さらに、「自分だけは大丈夫と思わないことが重要です。台風のとき、よく川や用水路の様子を見に行って被害に遭う方がいますが、もってのほかです。また、“ここまで避難したから大丈夫”と思ってもいけません。東日本大震災の津波でも、ハザードマップでは安全とされていた地帯まで避難していた人たちも亡くなっています。実際はハザードマップで想定した津波の高さを大幅に超える、およそ10メートルの津波が襲ってきたためです」

 シニア世代ならではの避難の仕方については、「高齢者の方は、避難所(避難場所)への道のりを普段から確認しておくようにしましょう。たとえば、台風が発生してから避難所に行こうとしても、倒木や強風の影響で、すんなりと辿りつけるとは限りません。ルートを頭に入れておきましょう。生き延びるには、どうしたらいいのかを考えて行動してください」

 命あっての物種。ぜひ、取り組んでもらいたい。

シニア世代が「台風で死なない」ための3か条

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