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宝塚すべてが「真っ白」に染まる“特別な1日”とは

[ブリュレ]

宝塚すべてが「真っ白」に染まる“特別な1日”とは

 舞台上も舞台裏も客席も、宝塚歌劇団のすべてが「真っ白」に染まる特別な日がある。それは、トップスターが退団する日。「白」は、宝塚において卒業を意味する色で、卒業公演の千秋楽は、朝から晩まで白い服に身を包んだ人で劇場周辺は埋め尽くされる。

 まずは、トップスターの劇場入り。ファンのみならず、他のタカラジェンヌたちも白い服でトップスターを迎える。スターは、オープンカーや高級車で登場。中には、本物の白馬にまたがって登場した者もいる。そして、登場したトップスターを、タカラジェンヌたちがお手製のおみこしに乗せて練り歩き、最後の楽屋入りを祝福する。

 通常公演と違い、トップスターのサヨナラ公演ともなればチケットは入手困難。少しでも多くのファンが見送れるようにと、この日ばかりは全国の映画館などでライブ中継が行われる。2015年に退団した元星組トップスターで、“トップオブトップ”と称された柚希礼音(ゆずき・れおん)の卒業公演千秋楽は、映画館に加え、さいたまスーパーアリーナや台湾でも中継され、合計2万6000人ものファンが最後の勇姿を見送っている。

 そして、千秋楽が無事終了すると、「サヨナラショー」といわれる特別な公演(トップスターが思い出の曲を披露。その際の衣装も白をベースにすることが多い)を経て、退団あいさつが行われる。通常は「緑の袴」という宝塚の正装姿で、トップスターもそれにならうことが多いが、中には黒燕尾や軍服など「男役」としてのこだわりを貫くことも。

 最後に、劇団を後にする際には「サヨナラパレード」が行われる。長年応援してくれたファンが沿道に詰めかけ、男役としての最後の姿で練り歩くのだ。前述の柚希礼音のラストには、史上最高となる1万2000人のファンが日比谷の東京宝塚劇場周辺を埋め尽くした。

 そもそも宝塚では、卒業するタカラジェンヌを華やかに見送る慣習がある。ただ、トップスターの場合は、ファンとタカラジェンヌが一体となって行う、組をあげた一大イベントなのだ。タカラジェンヌには、いつか卒業の日が来る。タカラジェンヌを愛するファンにとって卒業はつらいことだが、それは同時に、新たな人生の始まりでもある。ファンが作る真っ白な道は、卒業するタカラジェンヌの無限の可能性を示しているようだ。

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