日刊大衆TOP 社会

TPPで公約破った自民党議員205人

[週刊大衆4月1日号]

安倍首相が「TPP交渉参加」を表明する前、党内で一悶着があった。11日に開かれた自民党のTPP対策委員会で、西川公也委員長に対して、厚労族のドン、尾辻秀久参院議員が大声を張り上げたからだ。

「おい、座りなさい。なんでこんなに急に会議を開く必要があるんだ」(尾辻氏)
「なんだと、その命令口調はないだろう!」(西川氏)

この騒動、一部のメディアでは"やらせ"とも報じられたが、若手議員は、それを否定する。
「尾辻さんは根っからのTPP反対論者。小泉流の新自由主義が嫌いで、かつて政府の会議で講師に来た新自由主義の東大教授に、"どの面下げて出てきたんじゃ、馬鹿者! お前みたいな奴を曲学阿世の徒というんじゃ"と怒鳴りつけたことがありました。だから、TPP推進の西川委員長にも怒りが爆発したんです。尾辻氏は、この7月の参院選で5期目に挑戦。地元は農業王国の鹿児島ですから、TPPではあとに引けないんです」

もっとも、尾辻氏のような気骨のあるベテランは少数派。本音では反対でも口に出してはいえない議員が大半だ。TPP対策委員会46人(参院は7人)中、賛成を公言しているのは、ほんの数人。衆院の39人は昨年暮れの総選挙でTPP反対を公約にして当選してきた連中だ。

ちなみに、同選挙で当選した自民党議員295人のうち205人が、公報もしくは新聞社のアンケートで「TPP参加反対」を表明している。なのに、あっという間に腰砕けだ。地方出身の新人議員がいう。
「はっきりいって、私は民主党批判の風と農業票で当選できた。でも、人気の安倍政権に逆らうことなんかできない。かといって、7月の参院選の応援で地元に帰って、TPP参加なんて、とてもいえない。いや、このままでは、次の選挙で落ちるかも……」

自民党の支援団体JAは先週、東京で5000人規模の反TPP集会を開いたが、自民党議員はまばら。反TPP議員は次の選挙の当落を気にしながら、人気の安倍首相にくっついて行くしかない……。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.