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藤岡弘×佐藤正久×鈴木宗男「取り戻せ!日本人の底力」 vol.3

[週刊大衆3月25日号]

これらに共通するのは、自分個人の権利や自由よりも、義務と責任を果たすことを優先する使命感だという。


自衛隊員は、入隊するときに『自衛官の宣誓』を宣誓して署名、捺印します。そこには、〈事に臨んでは危険を顧みず、身を持って責務の完遂に努め、もって、国民の負託にこたえる〉とあるんです。
この「危険を顧みず」という覚悟を宣誓して組織に入るのは、自衛隊だけです。
自衛隊は、何かあったら国家国民のために自分の命を捧げる覚悟を持つ、命に向き合う組織なんです。


佐藤氏は、自衛隊のこうした心構えを育てるためにも、若いうちから団体生活を学ばせることが大切だと考える。


ボーイスカウトやガールスカウトの活動を、もっと活発化させるべきです。これらはもともと、軍隊からきている組織です。だから自活の教え、飯盒炊さんなどの団体生活、さらに上下関係を学べます。
また私は、できれば若者には社会に出る前に、1年くらい研修をしてほしいと思っています。
自衛隊のような組織でなくても、介護や福祉の現場もいいと思います。ニーズを受けてお手伝いをするという点で同じだからです。
福祉の現場には、いろんな人がいますよ。わがままな方、認知症の方……そんな方々を相手に自分を殺してサポートする。
特に学校の先生になる方には、そういった経験を踏んで教壇に立ってほしいという思いがあります。


こうした自己犠牲の精神とともに、佐藤氏が、日本人が元気を取り戻すために必要だと考えるのは"隣り近所"という意識の復活だ。


日本が昔、元気だった頃と、いまとで違うのは、朝のラジオ体操です。
あれをまたみんなでやったら、日本人は元気になりますよ。
安上がりでできますし、朝、早起きすれば健康にもいい。なにより、隣り近所にどんな人が住んでいるのか、わかることが重要です。
自助・公助・共助が重要というけれど、そこに"近所"というものも必要です。
私は、個人的には震災後の瓦礫の処理問題も、近所という部分が足りなかったと思っています。
なにも北九州なんかに瓦礫を運ばずに、近所で余力のある日本海側の場所で処理するほうが自然でしょ?
自己犠牲精神もそうだし、近所という意識もそうだけど、共通しているのは"いたわり"なんです。
"いたわり"は漢字で労働の労で「労り」と書きます。思いやりだけじゃ、気持ちだけじゃダメです。
他人のために汗をかく。気持ちに汗を、自己犠牲の精神を乗っける。
この"いたわり"ができれば、肚が据わった日本人ができますよ。

3月23日公開のvol.4に続く・・・。

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