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衝撃リポート「中国政府VS人民解放軍」凄絶骨肉バトル vol.2

[週刊大衆3月4日号]

内ゲバよろしく、いがみ合う解放軍と国務院。

国際問題評論家の井野誠一氏がいう。「軍部の党中央に対する"軍拡圧力"は強い。ひと言でいえば、財政状況に関係なく、国防上、また海外進出上、必要とするカネは出すべしという考え方があるんです。01年4月、海南島上空で中国の軍用機が米軍機に異常接近して衝突した海南島事件のときも、今回の日本の護衛艦へのロック・オン事件でも、これといった軍内の処罰はなく、今回も同様と見られています。それは、大枠として軍のアクションを党中央が是認した(是認する)と推察されるからで、この程度の軍部のアクションは"認められるはず"と軍が判断したと考えられているんです」

野放図な解放軍の威力は、いまも日に日に強化されつつあるという。
「前トップの胡錦濤は任期中、最後まで、軍権(軍部内の主導権)を手放そうとしない前々トップの江沢民派の抵抗と圧力のため、軍権を握るのに大変苦労しました。それが、政権交代があり、少なくとも胡錦濤派ではない習近平が最高実力者になったことで、再び軍内での旧江沢民派の軍人の発言や行動が活発になり始めているのは事実です」(前同)

そんな暴れん坊の人民解放軍を指揮下(シビリアンコントロール)に収めようと、これまで国務院も多様な工作を施してきた。
「たとえば、巨額の公金横領と乱れ切った女性関係を理由に、海軍首脳の一人を逮捕。また、乱れた性生活の末、死亡した海軍首脳を"解放軍の恥"とあえて喧伝したのです。これだけではありません。軍の規律や士気の乱れに厳しく介入し、不正に関わってきた幹部の摘発を積極的に進めてきたんです」(同)

軍部ばかりか、その親近者へも鋭くメスを斬り込んでいき、「昨年2月、当時、中国指導層のトップに昇り詰めんばかりの勢いにあった薄熙来・重慶市元書記が突然、職権乱用や収賄疑惑などのスキャンダルに見舞われて失脚しました。これは、同地区の軍団を手中に収め、武力を持って天下獲りを図った薄氏の野望粉砕を意図した国務院の策謀だったともいわれています」(人民解放軍に詳しい消息筋)

水面下で繰り広げられる激しい攻防戦。大衝突へのカウントダウンも始まっているという。
「3月5日から開催される全国人民代表大会(日本でいう国会)で、習近平は、晴れて正式に国家主席に選ばれる予定です。"実質トップ"だった人間が"トップ"になるわけですから、たとえば、同じ外交メッセージでも重みが違う。習が、国務院寄りになるか、人民解放軍寄りになるかで、力関係が変わってくるんです」(前出・ベテラン記者)

2月27日公開のvol.3に続く・・・。

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