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北朝鮮の核実験が中東へ"飛び火"!

[週刊大衆3月4日号]

ならず者国家の後継者・金正恩第1書記が、核実験を強行した。そして、ミサイルに搭載する核弾頭の小型化は、着々と進められていることは間違いない。

これは父・金正日氏の"遺言"に沿ったもの。「10・8遺訓」には「核・長距離ミサイル、生化学兵器を保有せよ」「米国との心理戦に勝つこと。核保有国になることが朝鮮半島での米国の影響力を低下させる」とあり、この路線を忠実に実現しているとみられる。

とはいえ、世界中に非難されるなか、なぜ、北朝鮮はこれほど強気に核保有に突き進めるのか。
「金正恩は、各国が経済制裁をしても、米国は武力攻撃に踏み切れないだろうと見ています。国境を挟んで韓国には3万人の在韓米軍がいます。北朝鮮は武力攻撃を受けたら、直ちに韓国に総攻撃を掛ける。米国が自国民を犠牲にしてまで北朝鮮を潰すことはない、と踏んでいるからです。また、中国やロシアも北朝鮮を非難していますが、"本音は北朝鮮が米国を悩ませているほうが、米国の力を削ぐことができると計算している"と読んでいるからです」(外交事情通)

このままいけば、北朝鮮はズルズルと核保有国になりかねない。もっとも米国の本当の懸念は、朝鮮半島の軍事緊張ではなく、中東やアラブ諸国への飛び火。

実は世界の反米諸国は、"敵の敵は味方"として北朝鮮との関係を深めているのだ。軍事関係者がいう。
「焦点はイラン。イスラエルとの対立が決定的になりつつあるイランに対し、米国は強い圧力をかけていますが、イランは反撃策として、潜水艇を使ってホルムズ海峡を封鎖し、原油の流通を止め、世界経済を混乱させる動きがある。この海峡封鎖に使用されるのが、北朝鮮が開発した潜水艇と魚雷といわれています。これらは、イランが核開発技術を北朝鮮に供与した見返りとして提供されたものである可能性が指摘されているんです」

北朝鮮はいまや、反米諸国への武器輸出国。重要な外貨獲得の手段となっており、核実験は、そうした国々へのデモンストレーションになっている。まことに厄介な隣人である。

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