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藤岡弘×佐藤正久×鈴木宗男「取り戻せ!日本人の底力」 vol.1

[週刊大衆3月25日号]

2年前の東日本大震災という未曾有の危機から、見事に立ち直りつつある日本人。だが、日本を取り巻く環境は刻一刻と変化し、多くの問題が噴出している。
今後、日本人が"底力"を取り戻すためには何が重要なのか?

元自衛官の佐藤正久参議院議員、検察の闇と戦い続ける新党大地代表の鈴木宗男氏。そして、俳優で武士道精神を貫き続ける藤岡弘、氏が語った。


世界100カ国近くの紛争地帯や未開地を巡り、数々の極限体験をしてきた藤岡氏は、3・11をはじめ、危機に直面するいまこそ、日本人は武士道精神を覚醒させるべきだと話す。


東日本大震災と、そのあとに発生した福島原発事故という最悪の出来事は、多くの人の犠牲のもとに得た教訓を最大限に活かすためにも、最大のチャンスと捉えるべきです。
いままで日本人は、世界一の平和ボケにどっぷり浸かってしまって、危機を感知するセンサーさえも壊れていました。
だが、日本が危機に接して、日本民族1億2700万人が安眠を貪っていられなくなった。我々のDNAに刻まれた武士道精神が、目覚めようとしています。
人間は、カネや物、地位や名誉では動きません。心で動くんです。これは、武士道の根源ですが、これを一番よく知っている民族は、日本人です


そして藤岡氏は、日本人の血に脈々と受け継がれてきた精神の一端を、3・11で活躍した自衛隊のなかに見たという。


震災後、宮崎の航空自衛隊新田原基地で、ちょうど、救援活動から戻ってきた20代の自衛隊員たちに会いました。
何日も寝ておらず、目は真っ赤。相当な疲労困憊で、そのまま倒れてしまうんじゃないかと思うほどです。
だが、その姿こそ、遺伝子に火がついて真の侍精神が蘇った姿なんです。これぞ、日本の若侍たちだと思いました。
そして、その隊員たちはこう語ってくれたんです。
「自分は自衛官としての使命が、今回、よくわかりました。私は、これから命を懸けて"自分の家族"を守ることを心にして前進するつもりです」
"血"に目覚めたんです。家族というのは、自分の家族だけではありません。自分の家族を中心にして、日本のすべてを家族と見ているんです。
その場で、「15分ぐらい訓示をしてください」といわれたんですが、私は、国民の代表だと思って、心から感謝を申し上げました。
「皆さんのこれからの使命と責任は、どれほど大きな国民の支えとなるか……」
心眼で見ると、みんな泣いていましたよ。私も胸が熱くなりました。
いま、自衛隊員が国民から高い支持を受けているのは、真の武士道を実践し、本物の侍の姿を自衛隊員たちに見たからですよ。


武士道精神復活のために極限状態に身を置くことの重要性を説く藤岡氏だが、自身もまた、数多くの修羅場をくぐり抜けてきた。


簡単に言葉でいい表わせるようなものではないんですが……たとえば、私の俳優デビュー作になった仮面ライダーを演じているときにも経験しています。
私は初期の頃、スタントマンなしで、すべて自分で演じていましたが、あるアクションシーンでバイクが転倒し、足の骨を複雑骨折してしまったんです。
撮影現場にいち早く復帰するため、病院で毎晩、汗まみれになるまで足を鍛えました。ベッドの下には、小便をしたんじゃないかと思うくらい汗が床に溜まっていました。
汗だから小便と同じ臭いがします。朝になると看護師さんが拭いてくれるんですが、彼女は"トイレに行けないからベッドでしちゃったんだ"と思っていたかもしれない。それほどの訓練をしました。
そして、通常の3分の1の速さで回復し、現場に戻りました。医学的には、いまだに奇跡のデータとして語られているはずです。
極限状態を乗り越えるためには、自らの強い意思が必要です。
自己中心的な欲望のみではダメです。人間が最大の力を発揮するのは、人のためや世のために何かをするときです。


藤岡氏にとっても思い入れの深い仮面ライダー。最後に藤岡氏は、この仮面ライダーも、武士道精神の体現だと熱弁を振るった。


仮面ライダーという役に心を入れさせていただきました。ただのヒーローじゃなくしたんです。1号ライダーは"侍"ですよ。
地球を滅ぼそうとするショッカーに、誰に頼ることもなく、たった一人で命を懸けて戦いに挑む。これは自己犠牲の精神じゃないですか!
二度と私みたいなサイボーク化された人間を作らせてなるものか、と。
そのために私が仮面ライダーになって戦い、目にものを見せてやるという意識です。
戦いの動機は、自分ではなく他人を守るためです。これは、まさしく武士道にほかならない。
武士とは、万人、愛する家族を守るために命を捧げて戦う職業ですから。

武士となった仮面ライダーにとって、変身のポーズは、侍が抜刀している瞬間そのもの。


変身とは、身体ではなく、心の変身なんです。まさに意識の転換です。
侍は、刀の鞘と鍔の間を紙縒りで結んでいますが、覚悟を決めた侍が抜刀するとき、その紙縒りをブチッと切るわけです。
もう、侍にとって自分の命は惜しくない。命を懸けて戦う覚悟が決まった瞬間です。
これが"変身"ですよ。いま日本では、未来に向けて、一人ひとりの日本人の真価が問われています。
だから、武士道を思い出して、侍に変身しなきゃならない。日本人が一致団結して、全員が心を変身させるときなんです。
まさに国家存亡の危機ともいえるとき、いまこそ、祖国愛、郷土愛、家族愛が重要です。

3月21日公開のvol.2に続く・・・。

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