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陣内孝則「下手くそで恥ずかしい思いをしてからが、本当のスタート」恥をかいて意地を掴む人間力

[週刊大衆2016年11月28日号]

陣内孝則「下手くそで恥ずかしい思いをしてからが、本当のスタート」恥をかいて意地を掴む人間力

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 僕らの仕事は、恥をかいてなんぼなんだなと思います。昔、読んだ本に“恥をかいて意地を掴む。それが男の修行というものだ”って書いてあって、まさにその通りだなって思いますよ。下手くそで、恥ずかしい思いをしてからが、本当のスタートですよ。下手なやつのほうが伸び代は大きいわけですしね。斜め45度に身構えて、いい男を演じるのもいいと思うんですが、それより人間臭さを見せるような、芝居のほうがずっとおもしろい。僕はそう思うんですよ。

 昔は、陣内孝則っていうキャラクターを作り込もうと思って、気取っていた時期もありましたけどね。50歳を超えてから、『徹子の部屋』に出させてもらったんですが、そこで、初出演したときの映像を見せられたんですよ。当時は、トーク番組でタバコが吸えたので、徹子さんが一生懸命質問してくれているのに、タバコをふかしながら、“そうっすね”みたいに気取っていた(笑)。

 めちゃくちゃ恥ずかしかったですよ。徹子さんに“失礼な態度で、すみません”って謝ったら、“あの頃は私も我慢強かったわ”って(笑)。当時は、アウトロー映画とかの仕事も多くて、スカしたかったんでしょうね。でも、役者として、一番最初に評価してもらえたのが、84年の舞台での演技だったんですが、それが、とんでもない医者の役だったんです(笑)。

 アウトロー映画と並行して、トレンディドラマでコメディをやっていましたしね。30代の頃には、もうスカして、かっこつけていてもしょうがない。全部さらけ出すしかないなって腹を括りました。

 僕らの仕事って、マイナス要素が重なれば重なるほど、プラスに転じたときに爆発すると思うんですよね。映画だってそうですよ。“これは当たるぞ”っていう映画が当たった試しがないですよ。何年か前に出演させてもらった映画では、試写会のときに誰一人、クスリとも笑わなかった。お偉いさん方も“ダメだな、これ”って言っていたんですから。

 でも、いざ公開されたら好評で、興行的にも大成功だったんです。成功には1000人の父がいて、失敗は孤児なんて言葉がありますけど、大体当たった映画は“あれ、おれ”って人が大勢出てくるけど、ハズれると、みんな知らんぷり(笑)。

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