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高速道路を爆走「ETC不正利用車」悪ラツ最新手口 vol.01

[週刊大衆03月03日号]

いまや高速道路利用者の9割近くが使っていると言われるETCシステム。
だが、近年、許しがたい"不正利用車"が急増しているという。
「今年1月、埼玉県警が都内に住む大型トレーラー運転手(41)を詐欺罪で逮捕しました。運転手は料金所入り口で開閉バーが上がる直前、大型トレーラーのETC車載器の電源を切り、不具合を生じさせ、その料金所から入った記録が残らないようにしたといいます」(全国紙社会部記者)

この運転手、高速道路から下りる際、料金所の収受員に「近くの料金所から入った」と虚偽の申告をし、差額の通行料金を浮かせていた。
なんともセコい話にも聞こえるが、およそ3年半にわたる600回の不正通行で、約300万円を"節約"していたというから、かなり悪質だ。

「一般には、このETCの不具合を理由とする不正利用が一番多いと思われているかもしれません。しかし、捕まったこの事例のように、なんらかの意図的操作をしない以上、いまのETCは不具合などまず起こり得ません」
そう語るのは、ETCの不正手口に詳しい、自動車ジャーナリストの外川(とがわ)信太郎氏だ。
「つまり、"どこの料金所から入ったか記録されなかった"と申告することは、俺は不正をやっていると自己申告しているに等しい。それでも料金所収受員が見て見ぬふりをするのは、強く主張されたり、強面(こわもて)な運転手だったりして、トラブルになるのを嫌ってのこと。しかし、繰り返していれば、いつかは目をつけられますよ」(前同)

事実、"ETCの不具合"を理由にした手口は、すでに減少傾向にあるという。
「むしろ古典的ですが、開閉バーを強行突破する手口はいまだに多い。ETCのゲートには高性能のカメラが設置されており、センサーで車両も特定しているとも言われます。しかし、実際に摘発されるのはほんの一部。通過の際、たとえば覆面などで顔を隠し、ナンバープレートを細工されたら、特定は困難でしょう」(自動車雑誌ライター)

開閉バーの主材料は、事故防止の観点から柔らかいウレタン製が主流。
悪質なドライバーが、これを逆手に取って料金を踏み倒しているわけだ。
また大型車の後ろにピタッとついたまま、ETCレーンを通過してしまう「カルガモ走行(またはコバンザメ走行)」も、いまだ後を絶たないという。

さらに近年では、悪知恵を働かせる新手(あらて)の詐欺ドライバーも登場している。
「車の"なりすまし"とでも言いましょうか、トラックなどの『大型車』なのに『普通車』や『軽自動車』として、ETCを通過してしまうんです」(前同)
たとえば11年12月、大阪府警は、この手口を使ったトラック運転手ら3名を逮捕している。
彼らは少なくとも486~930回にわたって不正を繰り返し、通常料金の半分以下で通過。
計約120万円分を浮かしていたと報じられた。

ご存じのとおり、自動車の高速料金は車種別に「軽」「普通」「中型」「大型」「特大」の5種類に分けられる。
ETC車載器を取り付ける場合、普通車なら「普通」と、その車種情報を登録する「セットアップ」が必要。
これらの作業は通常、専門店でしか行えないとされる。
つまり、「大型」を「普通」や「軽」などと偽って登録することは、本来、不可能なはずなのだ。

02月27日公開のvol.02に続く・・・。

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