日刊大衆TOP 芸能

メジャーリーグ 旬 NEWS from USA vol.1

[週刊大衆06月11日号]

4回で5失点、被安打4。
そして3連続を含む6四球では、メジャーでの最短降板もやむを得なかった。
初登板と同じく、イチローにしてやられた5月22日(日本時間)のマリナーズ戦で、ダルビッシュは2敗目を喫した。
初回、3つのアウトはすべて三振で取ったものの、イチローに三塁打を浴びて失点。
3回にも2点タイムリーを浴びた。
ダル本人は試合後、「真っすぐも変化球もよかった。四球がすべて」と反省していたが、この試合中、ある光景が目を引いた。
4回、3者連続で四球を出し、無死満塁の大ピンチを招いたとき。
マダックス投手コーチがダルに駆け寄り、"力を抜け"とばかりに、肩をマッサージ。
内野手もマウンドに集まり、口々に言葉をかけた。
鳴り物入りで今季から加入したダルビッシュが、完全にチームの一員となっていることが実感できた瞬間だった。

その伏線ともいえるのが、5月11日のエンゼルス戦。
先発したダルは、約2時間に及ぶ雷雨中断を挟んでも続投。
メジャーの常識から外れた男気を見せた。
その結果、見事に勝利投手となったが、それ以上に大きかったのが、チームメートとワシントン監督からの信頼だった。
「投げる意思があったので続投させた。彼の根性は素晴らしいよ」と、笑顔で語ったワシントン監督。
しかし、老婆心ながらいわせてもらうと、もう、このような男気を見せないほうがいいだろう。
まだシーズンが始まって2カ月も経っていない時期だからいいものの、気温が上がり、疲労が蓄積する夏場になると、思わぬ故障に発展する可能性が高い。
今後は首脳陣のいうことを素直に聞き、次の登板を考え、いかにローテーションを最後まで守るかが重要となってくる。

22日の試合では打ち込まれたが、開幕から9試合に先発、56回を投げ、6勝2敗、防御率3・05、63奪三振の成績は見事。
この数字から、メジャーの歴史にその名を刻む、"野茂英雄"超えが、ダルビッシュには期待される。

95年にドジャースと契約した当時26歳の野茂は、前半戦を13試合の登板で2完封を含む6勝1敗、防御率1・99。
メジャー1年目ながらオールスターにも選出されて、ナ・リーグの先発投手を務めた。
後半戦も15試合に登板して7勝5敗、防御率3・03を残し、チームの地区優勝に貢献。
最終的なメジャー1年目の成績は13勝6敗、236奪三振で、新人王と奪三振王を獲得。
防御率2・54はリーグ2位だった。
これに対して、現在25歳と、ほぼ同年齢のダルビッシュはどうか?

このままいけば、7月11日にロイヤルズの本拠地、カウフマン・スタジアム(世界最長の噴水が光彩を放つ全米一美しい球場といわれている)で行なわれるオールスターゲームには、間違いなく選出されるだろう。
なぜなら、メジャーのオールスターゲームは日本と違い、投手は監督推薦。
そして今年のア・リーグの監督は、昨年リーグを連覇したワシントン監督だからなのだ。
同監督のダルへの絶大な信頼は誰もが知るところだし、オールスターでの先発も、"全米の注目ナンバーワンルーキー"というダルの立場からすれば、夢ではない。

また、これまでの日本人先発投手のメジャー1年目の最高成績を見ていくと
●15勝(07年の松坂大輔)
●防御率2・54(95年の野茂)
●236奪三振(前同)
●投球回 204回2/3(07年の松坂)
となっている。

それを上回る成績を残せば"野茂超え"どころか、日本人メジャーリーガー史に残る遺業となるダル。
もちろん、そうなると、奪三振、防御率を重視する投手最大の栄誉「サイ・ヤング賞」の最有力候補にもなってくるだろう。

06月07日公開のvol.2に続く・・・。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.