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どっちがすごい?ナベツネVS清武「炎のビンビン記者伝説」 vol.1

[週刊大衆08月06日号]

前半戦首位ターンの読売巨人軍。だが、その快進撃に水を差すような、元オーナーと、前球団代表によるグラウンド外の「法廷闘争」が"ドロ沼化"の様相を呈している。

厳しい猛暑に見舞われた7月17日、前球団代表の清武英利氏(61)が、「ナベツネ」こと渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長(86)、読売新聞グループ本社を相手に、新たに起こした訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁で開かれた。

「今年3月、巨人の新人契約金報道をめぐって、清武氏は朝日新聞に内部文書を流出させた可能性が高いと指摘されました。これにより名誉を棄損されたとして、清武氏が1000万円の損害賠償などを求めたのです」(全国紙司法担当記者)

両者の言い分はまったくの平行線。この日の口頭弁論でも、読売側は請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を見せている。

昨年11月、清武氏が渡辺氏に反旗を翻してから早や9カ月。「ナベツネVS 清武」の争いは、もはや仁義なき戦いと化している。

しかし、ここは「ヤンチャな男の週刊誌」を自称する本誌。かくも血気盛んな男たちならば、その"原点"を知らねばならぬ!と、2人の「ビンビン記者時代」の足跡を辿ってみた。

「政治部と社会部、また活躍した時代の違いはあれど、間違いなく2人とも"読売の顔"だった記者。他社の記者から、常に動きをマークされるような存在だったわけですから。ま、渡辺さんにいわせれば、一緒にするな!ってなるでしょうけど(笑)」(読売新聞OB)

もはや"政界のドン"のような雰囲気さえ漂うナベツネ氏だが、読売新聞入社当初は、意外にも社会部志望だったという。

「1950年に東大文学部哲学科から入社した渡辺さんですが、学生時代、読売の社会部記者だった故・徳間康快氏(徳間書店元社長)の取材姿を目にする機会があり、憧れたそうです。子供のころは作詞家になりたかったとか、意外とミーハーなところがあるんです(笑)」(前同)

当時は、「社会部記者でなければ、人にあらず」とまでいわれたほど、読売は社会部全盛の時代。しかし、ナベツネ氏の社会部入りの希望は叶わず、週刊誌『読売ウイークリー』(『週刊読売』の前身)に配属となる。

だが、こんな小さな挫折でヘコたれるナベツネ氏ではない。持ち前の闘争心を燃えたぎらせ、大スクープを手にする。入社から1年半後、共産党の武装組織である山村工作隊の取材に成功したのだ。

「当時、この組織は警察にとって最も危険なゲリラ組織とされ、両者の緊張関係は極限状態にあった。そんな組織のアジトにたった一人で乗り込み、実際、拘束もされたそうです。でも、そこはナベツネ氏。機転を利かせて、当時貴重だった舶来品の『ラッキーストライク』を相手に渡し、うまく話を聞いたそうです」(マスコミ関係者)

その際の工作隊員たちとのやり取りを記録した「スクープ潜入ルポ」は、なんと読売新聞本紙の社会面に掲載される。この命懸けの大スクープがナベツネ氏の記者人生を変える。当時の政治部長の目に止まり、このわずか3カ月後に政治部入りを果たしたのだ。

「自民党党人派の大野伴睦の番記者になって可愛いがられ、以降、保守政界と強いパイプを持つようになった。それは政治記者としての領域をはるかに超え、大野の依頼を受けて自民党総裁や衆議院議長ポストの獲得交渉を代行したり、政治家のゴーストライターを引き受けたり……。同時に政治の生臭い部分にも積極的に関わるようになったのです」(前出・マスコミ関係者)

その後、ナベツネ氏は"ドンへの道"をまい進。盟友・中曽根康弘氏と出会い、82年の総裁選の際、中曽根擁立のため、活発に動き回るなど、政界における影響力をますます高めた。

「政界フィクサーとしての一面はいまも健在で、最近出した自著『反ポピュリズム論』では、07年の自民党と民主党の大連立構想の黒幕だった事実を認めています。結果的には失敗に終わりましたが、当時の福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の橋渡しをし、大連立実現の一歩手前までいった。その背後で、お膳立てをしたわけです」(政治評論家)

一方の清武氏。誤解されがちだが、その経歴はナベツネさんとは対照的に非エリートそのものだ。立命館大学経済学部を卒業後、一度は別の仕事に就いた清武氏。だが、記者への夢を諦めきれず、75年に地方採用で読売新聞社に入社し、青森支局で"記者生活"をスタートさせた。

「本社採用はキャリア、地方採用はノンキャリみたいなもので、歴然とした差があります。でも、清武氏は青森支局時代からエース記者として名を馳せ、原子力船むつや東北新幹線に関する記事で、二度、編集局長賞を獲るなど腕はバツグンでしたね。地元に溶け込むために津軽弁をマスターするなど、陰で努力をしていました」(当時の清武氏を知る読売新聞関係者)

08月03日公開のvol.2に続く・・・。

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